2022年3月18日

 

 今日は腎生検の結果を聞きに行く日。

 腎生検の再検査は嫌なので、ちゃんと診断が確定していますようにと思いながら病院に行きました。

 

 退院後に貧血になっていないかのチェックも兼ねて、いつも通り採血・検尿がありました。

<検尿>

尿潜血(2+)(腎生検前 3+)

尿蛋白(ー) (腎生検前 ー)

U-TP/U-Cr 0.21  (腎生検前 0.08)

<採血>

Hb 11.8   (腎生検前 11.7、腎生検後 11.1)

Cr  0.84   (腎生検前 0.83)

eGFR 57.1  (腎生検前 57.9)

 

腎生検後に少し下がったHbも元に戻っていました。尿蛋白量は増えたり、減ったり。

 

検査結果について詳しくはこちら下矢印

 

 

 そしていよいよ腎生検の結果についての説明です。

・IgAが糸球体のメサンギウムに沈着していたので、やはりIgA腎症だったこと。

・糸球体は全部で16個しか採れていなくて、思っていたより少なかったこと。

・16個の糸球体のうち全節性硬化 3個、メサンギウム細胞増多 2個、虚脱 1個、正常 10個であったこと。

・今回、半月体などの急性病変は認められなかったけど、採取していない糸球体に半月体などの急性病変がある可能性はあること。

 

私の場合の組織学的分類は下記の通り。

IgA腎症診療指針 2009年度版(3版) H-Grade I (C)

Oxford分類(2016) M(0), E(0), S(0), T(0), C(0)

 

IgA腎症の組織学的分類についてはこちら下矢印

 

 IgA腎症だということは覚悟していたので、ちゃんと診断がついてよかったと思ったけど、衝撃だったのはここから。

 

 腎臓の中にある細い血管に動脈硬化があると言われてしまいました。

 なななんですと?動脈硬化?

 確かにいいお年頃で、運動不足ですが、その他の動脈硬化の危険因子である、高血圧も糖尿病も脂質異常症も肥満もないし、タバコも吸わないのに…動脈硬化?

 同年代の中では若い方だと思っていたので(図々しく自分が勝手に思っていただけですけどアセアセ)、すごくショック…身体の中は老化してるってことか…

 

 主治医のS先生から

・ステロイドを使うことによって動脈硬化が進行する可能性がある。

・医師によって、今後の治療方針について意見が分かれるところ。どこまで治療するのか。保守的な医師だと積極的な治療はしないで、このまま経過観察すると思う。

ということを言われました。

 

 私の場合、Crが少しづつ上がっていっているのは動脈硬化が原因か聞いてみたところ、

「動脈硬化が原因にしては、Cr上昇のスピードが速い。動脈硬化とIgA腎症、両方が原因ではないか。」

と言われました。

 

 IgA腎症の診断がついて、さあ次は扁摘パルスをしましょう、と言われると思っていたのに、まさか順調に治療に進めないとは思ってもみませんでした。

 

 動脈硬化があるせいでステロイドパルスがやりにくいのなら、せめて変なIgA(糖鎖異常IgA)を作っちゃう扁桃腺だけは取ってしまって、これから先、上気道感染(かぜとか咽頭炎とか扁桃炎とか)によるIgA腎症の悪化は防いだ方がいいんじゃない?

 私は熱までは出ないけど、のどが痛くなることが多くて、というか、のどが痛くない日の方が月に数日しかなくて、絶対、扁桃腺が悪さをしている気がする!

 

 予想外の展開に混乱していましたが、このように考えて、扁桃摘出術は受けようと思うとS先生に伝えました。

(現在、扁桃摘出術から10か月経ちました。私の場合、扁摘だけでIgA腎症が改善することはありませんでしたが、のどが痛くなることが激減しました。なので扁桃摘出術は受けてよかったと思っています。)

 

 3月25日にC病院の耳鼻科外来を受診することになりました。

 

 ステロイドパルスをどうするかは、ゆっくり考えよう。