通訳案内士HALURONの日本と世界の観光産業を知る旅 -8ページ目

通訳案内士HALURONの日本と世界の観光産業を知る旅

このブログは大学生の時に途上国をバックパックで旅をしていた時の生存確認用でした。社会人になった今は自分に大きく影響を与えてくれた旅、日本のインバウンド&アウトバウンド活性化に資するブログにしていきます。

どうも、HALURONです。

最近は台風21号、北海道の地震と自然災害が続いているため、次は自分が住んでいる場所かも?と危機意識が高まりますね。
自然災害はコントロールできないので、最低限の衣食住の備えをした後は、何が起こっても最適な判断をできるように自分の状態をベストに保つことを意識して日々を楽しく過ごして行くしかないなと思います。

さて今回はモロッコ旅行♯3の記事です。
♯1.概要
♯2.砂漠の街:アルアイン (トランジット観光の勧め)
♯3.砂漠ツアー (モロッコの観光産業)→本日記事
♯4.都市の成り立ち (旧市街と新市街)
♯5.旅の総括 (価値判断の変化、今後の1人旅)

マラケシュで参加した2泊3日の砂漠ツアーについてのお話です。

(1)ツアー概要
(2)ツアーの価格
(3)ツアー価格の検証

(4)日本へのツアーモデル応用は可能
(5)モロッコの観光産業について→観光客向けのビジネス、観光地の入場料金の値上がり、

(1)ツアー概要

1日目 AM 07:30 に15人乗りのミニバスで2泊3日ツアーでマラケシュ出発、ランチ@アイット・ベン・ハドゥ@ダデスの谷泊

2日目 8時に出発ダデスの谷、トドラ渓谷散策、ベルベル絨毯、17時にMerzougaの街から砂漠へ、@砂漠のテント泊
3日目 6時に起きてラクダでMerzougaの街へ。5人乗りのタクシーでフェズに向かい16時着


モロッコは3000m級のアトラス山脈を挟んで北側のマラケシュやフェズの城壁都市と、南側の砂漠地帯とに大きく分かれている。少しだけ自分で運転してみたいと思わせるほど気持ち良い景色の山道を進む。


世界遺産に認定された日干しレンガ造りの古い要塞化された村のアイット・ベン・ハドゥの遠景。
様々な映画のロケ地として使われ、モロッコで1番美しいと言われている村、今でも4-5家族のベルベル人が住んでいるらしい。

村に入っていく



川を挟んだ反対側の村にはホテルなど観光客向けの施設や、過去にアイット・ベン・ハドゥに住んでいた人が移住している。


長時間のドライブを終え、1日目の宿に到着、渓谷の中にあるホテルで予想以上に快適だった。


世界各国からクライミングを目的に人が訪れるトドラ渓谷


ベルベル絨毯の商談が始まる前に現地女性による実演


そしてお待ちかねの砂漠へ、運悪く出発直前に大雨に降られて一気に気温が下がるが関係なくスタート。
砂漠の日差しがキツイからということで、各自ターバンを購入しそれぞれの巻き方で砂漠を進む。

宿泊予定のテントに到着したのでラクダ達は一休み。
また少しすると砂嵐が吹き荒れてテント内へ避難。

この2泊3日1,000Kmを超えるドライブツアーの価格を概算で検証していきます。
というのも僕は日本円でいうと約14,000円を適正価格だろうと判断したけど、厳しい交渉をした人は10,240円ほどで行けたということなのでどこらへんが旅行者、ツアー会社にとって心地よい金額なのかなということが気になったからです。

(2)ツアー価格
マラケシュ⇄Merzouga往復の場合:80€=10,240円 (大半の人はこちらのツアーを利用)
マラケシュ→Merzouga→フェズへ行く場合:1,100DH=13,970円 (同じ道を通りたくなかったのでこちらを利用)
自分の判断:2泊3日で1,000km以上のドライブ、朝夕2食、2泊分が含まれており、15人のバンでマラケシュ往復で80€、少人数でフェズに行くのならタクシーなど+30€は妥当と判断して即決した。
※為替前提(9/9時点):1€=128円 1DH=11.7円 1$=111円

(3)ツアー価格を概算で検証
結論:概算試算だと▲25,745円の赤字になるが、費用の87%を観光客価格で試算し既に業者の利益が含まれていること、人数増による規模の交渉効果を考慮に入れていないことから仕入の所を精査すると良いビジネスなのではないかと思う。
仕入価格を観光客価格から現地人価格を想定してみる、ローカルレストランの価格水準、一度に大量に作ることを考慮して食事代は1/3、宿泊代は2-3人グループ宿泊、砂漠のテントはベッドが6個置いてあるだけの簡易スペースに詰め込むため原価は半額と想定すると、+40,000円の黒字が出て各関係者に分配されるようなイメージ、旅行会社が集客して各施設に人を流し込んでいる分、配分は大きそう。積上てみると14,000円/1人は割高だが、モロッコに入国した2日目の判断、基準をマラケシュツアーとの差(フェス向けタクシー2,800円/人)に置いていたから当時の判断としては納得。大学生の頃の自分ならメルズーガ→マラケシュの差分を引くべきとロジカルに主張しただろうけど、自分でビジネスをしている身になると色々分かるからわかってても言えなくなった笑

売上:80€×15=1200€=153,600円 費用:179,345円
想定原価:24,905円→燃料費やドライバーの人件費で原価
観光客価格:154,440円→ガイドブックの観光客向け価格から想定

交通費 (44,210=5,265円+20,182円+14,040円+4,723円)
観光客価格・ゲストのピックアップ代:30DH×15人×11.7(円/DH)=5,265円
  ※観光客がタクシーを使う時の目線だと原価はもっと安い。
想定原価・マラケシュ⇄メルズーガ往復の燃料代:→500Km×2回(往復)/6(Km/l)×10.35(DH/l)×11.7(円/DH)=20,182円
※燃費は大きい車なので概算、燃料費はガソリンスタンド参照
想定原価・ガイド兼ドライバーのガイド代:3,435$/12ヶ月/20日×3稼働日×110(円/$)=4,723円
 ※英語話せるので平均より高く1人当たりGDPの1.5倍
観光客価格・フェズ行きタクシー1台:300DH×4人×11.7(円/DH)=14,040円
 ※マラケシュ〜カサブランカ250KMのグランタクシーが150DH/人のため距離で2倍

宿泊代 (114,075円=52,650円+61,425円)
観光客価格:300DH(ハデスの谷)×15人×11.7(円/DH)=52,650円
観光客価格:350DH(砂漠キャンプ、ラクダ、朝夕食含む)×15人×11.7(円/DH)=61,425円
 ※観光客が宿泊する時のガイドブック記載の目線。

ご飯代 (21,060円=3,510円+17,550円)
観光客価格:朝飯:20DH×15人×11.7(円/DH)=3,510円  (ドリンク+パン+バターetcの簡易的な食事)
観光客価格:夕飯×100DH×15人×11.7(円/DH)=17,550円 (チキンタジン)
 ※観光客が食事する時の目線。

(4)日本へのツアーモデル応用は可能?
僕がこのツアーを選んだ理由は ①公共交通機関の本数が少ない所に行きたい場所が複数あり、自分で行くと3倍の日数がかかりそうだったこと ②ツアーが毎日出ており利便性が高かったこと ③自分でいく場合よりコスト面でもお得 ④山道、道路の陥没があり自分でレンタカー運転は難しい。

モデル的には日本にも応用可能だとは思うけど、あんまり見た覚えがない。経験的に日本の観光地だと②④を満たすのが難しく、曜日限定で、旅行会社ごとにバラバラの企画であるため、規模の経済が効きにくくコスト高に止まり、個人で行った方がコスト面でお得なイメージ。悪循環で高いからさらに使われていないというイメージ。モロッコだと各宿がツアーの斡旋をしていて、それを複数の旅行会社がまとめて、各15人乗りのバンに満席になるように効率的に振り分けていた。

(5)モロッコの観光産業について
数記事前に・モロッコ:2010年:928万人→2016年:1,033万人で約1.1倍
 →ここ6年での伸びは1.1倍と全体のトレンドより増加傾きが緩い
から改善努力をしていないのかと思ったけど、2017年8月刊行のガイドブック情報からは進化している部分が多かった。
特にビジネスとしての進歩が大きいと感じたのは、今回紹介した砂漠のツアー、ガイドブックには砂漠ツアーがタクシー前提の運用なのか1人参加だと7580DH=88,686円、4人参加で1人2,990DH=34,983円となっていたが、現地に出向いてみると基本はバンに15人乗り込む選択肢が主流で一人当たりのコストを抑える運用で観光客が必要とする選択肢ができていた。この前情報もあり1,100DH/1人なら安いなという判断があったこともある。他にも観光地の入場料がガイドブックでは10DHという記載がほとんだったが、記憶している限りでは全ての観光地で70DHを下回ることはなかった。モロッコ人は10DHという場合が多かった。この原資を活用して何十年後かに行った時には博物館の説明に英語を追加、遺跡の保全修理がしっかりできるような体制になると良いね。

長くなってしまいましたがHALURONでした。
 

どうもHALURONです。

今回はアラブ首長国連邦アブダビ経由でモロッコに行ってきましたので、海外旅行での寄り道観光(トランジット観光)の勧めと、今回寄り道観光をしたアラブ首長国連邦唯一の世界遺産アル・アインの紹介です。

海外旅行に行く際は往路は乗り継ぎ時間が長めのフライト、復路は翌日から仕事のため短めのフライトを選ぶようにしています。そして往路は乗り継ぎ時間が長いことを利用して、空港から出て街中、近郊を観光するようにしています。そうすると目的地+全く違う国が味わえて個人的にはとてもお得だと思います。
※コスト的にその国だけに行こうとすると往復の航空券で数万円〜数十万円かかるものが追加料金なくついでに寄れる。

具体的に社会人になってからの旅行では、①スリランカに行くついでにタイのバンコクに寄り、昔訪れたバックパッカーの聖地カオサンロードでパッタイとビールを飲みながら旅をしている人の変化を感じたり、②ミャンマーに行くついでに台湾に寄って故宮博物館、夜市を楽しんだり、③イギリスに行くついでにアラブ首長国連邦に寄ってアブダビ観光を楽しんだり、少し足を伸ばしてドバイ観光をしたりとフル活用してきました。

今回はアラブ首長国連邦のアブダビ経由だったため、アブダビからアル・アインという街に移動して20hほどの観光を楽しんできました。
オアシスの町アル・アインはアラビア語で泉を意味しており、古くからオアシスとして親しまれ、商人たちの重要な中継地として栄えてきた町。紀元前4000年の遺跡等が発見され世界遺産として登録されたとのこと。遺跡も興味深いですが今回はより興味を強く引かれた現アブダビ首長が生まれた砦に隣接しているアル・アイン博物館、現存する砂漠の移動手段としてのラクダを取引するCamel souk(ラクダ市場)の紹介です。

アル・アイン博物館


現アブダビ首長の家系図

イスラム教の国の家系図だからなのか、男性の記載のみしかなく、奥さんも子どもも女性の記載はない。
ただ子どもの数から推定すると一夫多妻の習慣を取り入れていることが予測される。これはイスラム教の男は家族を養うために相当頑張らなければだな。

博物館の終わりにミルクティーや紅茶のポットが置いてある。博物館でこういうサービスを見たのは初。
内陸の砂漠に囲まれアルアインも暑い所にあるのだが、現地の人は熱い飲み物を飲んでいるのをみる。

バス停からローカルバスに乗ってCamel soukを目指す。
ラクダは60,000〜90,000円/匹、1区画に5×6で30匹で、1列6区画×5列で900匹ほど、トヨタ向けのハイラックスが大活躍で売買されたラクダを乗せてる。

ラクダ市場以外に日常品が売られている市場が近くにあり、その中央市場のすぐ横に大きくて洗練されたbwadi mallが並列、日本でいう百貨店+スーパーみたいなものでだいたいなんでも揃う。日本の商店街vs郊外モールみたいな形でローカル店舗は駆逐されて大きなモールだけが残ってしまうのか?それともモールは富裕層向けで中央市場は庶民向けという立ち位置をお互いに守り続けられるのか?

暑い国で飲むフルーツジュースは最高に美味い。


こんな感じでアルアイン観光を楽しみ、エディハド航空が寄り道観光の人用?に出してくれている無料シャトルバスを使い、アブダビの空港へ戻る。

一粒で二度美味しいみたいな旅の仕方で電車の乗り換え駅で途中下車してその場所を楽しむくらいの感覚でできるので、是非是非挑戦してみて下さい。

以上 HALURONでした。

 

どうも、先週日本へ帰ってきて、無事に1週間の仕事を終えてきましたHALURONです。

モロッコの夏は暑くてランチ後一番暑い時間帯はシエスタを取るようになりましたが、日本の夏も最近の猛暑、湿度が高いことを踏まえるとシエスタが必要なくらいの暑さですね。幸か不幸かエアコンがあるとシエスタ関係なく働けるようになってしまいますが

今回は夏のモロッコ旅行の概要紹介です。

1.旅程
1日目:飛行機で日本→アブダビで機内泊
2日目:アブダビでトランジット観光、世界遺産の街アル・アインを訪れる。飛行機でアブダビ→カサブランカで機内泊
3日目:AMにモロッコのカサブランカへ到着、鉄道でマラケシュという街に移動
4日目:マラケシュの街散策
5日目:マラケシュの街散策②
6日目:砂漠ツアー(〜フェズ)参加、マラケシュ→世界遺産:アイトベンハッドゥ→バラで有名なハデスの谷宿泊
7日目:ハデスの谷→トドラ渓谷→砂漠の起点の街:メルズーガ→ラクダで砂漠へ 砂漠のテント泊
8日目:砂漠→メルズーガ→迷宮都市のフェズへ
9日目:フェズ散策
10日目:バスでフェズ→青の街シャウエンへ
11日目:バスでシャウエン→ティトゥアン→スペインとフェリーで行き来できる国際港タンジェへ
12日目:タンジェ散策
13日目:鉄道でタンジェ→古都メクネス

14日目:鉄道でメクネス→首都ラバト
15日目:鉄道でラバト→カサブランカへ
16日目:飛行機でカサブランカ→アブダビ→ソウルで機内泊
17日目:飛行機でソウル→日本着

2.費用
合計:265,000円
交通費:①航空券:165,000円(日本⇄モロッコ往復)、②国内移動:15,000円
(具体例→鉄道:2nd カサブランカ→マラケシュ236Km3hで1150円、1st メクネス→ラバト144Km2.5hで1150円、バス シャウエン→タンジェ111Km3hで600円)
食費:27,000円 (具体例→タジン鍋:ローカル:350円、レストラン:1,800円 ビール360〜720円 水タバコ1,200円)
観光:23,000円 (具体例→2泊3日の砂漠ツアー:13,200円、観光地入場料金:840円)
宿泊:25,000円 (具体例→ドミトリー:1,000円/泊、リャド3,000〜5,000円/泊)

3.夏のモロッコ旅行の過ごし方
(モロッコ旅行をする前に自分が知りたかったこと)

海外旅行は生涯に1度しか訪れるチャンスがない国となる可能性が高いから、どうしても旅程を詰め込んでしまう。
僕もその例にもれずフルに詰め込んでいたが、下記のある日のマラケシュの時間別天気予報を見て欲しい。日中の気温が高いことに加えて日差しもとても強く、かつエアコンが効いているお店がとても少なく日中の体力消費がとても大きい。


この事実に気づいた旅の終盤からは14時までを観光の時間、14時〜18時はゆっくりする時間とし、遅めのランチ後に宿で過ごしたり、新市街のエアコンが効いている外資系スーパーを散策したり、エアコンが効いている鉄道やバスでの移動時間とすることにした。昼間体力を温存しておいても夏のモロッコは日が長く夕方18時〜日が落ちる20時半が街を歩く時間としては最高の時間だった。日が落ちるのを見て夕食を食べているとすぐに夜中になって、寝る時間となり調べ物が全然進まずに忙しい印象を持ってしまっていた。旅の序盤から調べ物などは日中の時間にやるということをしっかりと割り切れていれば、もっと満足度が高い旅になったかなと個人的には思っています。
ジブラルタル海峡を超えた所にある国、スペインにシエスタという習慣がある合理性がとても納得できた。
エアコンがある現代ならまだしもエアコンがない時代では日中の体力を消費を抑えるシエスタは必須だな。

4.今後のブログ予定
♯1.概要→本日記事
♯2.砂漠の街:アルアイン (トランジット観光の勧め)
♯3.砂漠ツアー (モロッコの観光産業)
♯4.都市の成り立ち (旧市街と新市街)
♯5.旅の総括 (価値判断の変化、今後の1人旅)

このような順序でモロッコという国、観光産業を紹介していこうと思います。

以上 HALURONでした。