このブログは、2歳4ヶ月で

自閉症スペクトラムの診断を受けた
息子「ハル」が日々生み出す色々なものや
日頃の様子などを綴っています。

 

自己紹介&ハルの自閉傾向など→

 

 

 

他の方のブログでもよく見かけますし

評判も良いので買ってみましたにひひ

 

ざっと1回読んで、いま2回目を

読み返しているところなので

すごくざっくりとした感想になりますが

(あまり詳しく書くと買わなくて良くなりますしね)

 

 

この本は「発達障害」について

外来でたくさんの患者を見てきた杉山医師が

幼少から就学、そして就職、その後までを

自閉症やADHDなどの症例ごとに

上手く言った例、良くなかった例を

本人の状態、学校・家庭の状況、

環境などを交えて紹介しいる本です

(発達障害と虐待についても深く書かれていますが

ここでは触れないことにします)

 

杉山医師自身が、この本を書いた理由として

世の中の人々(発達障害のお子さんを持つ親でも)に

発達障害の事が伝わってなさ過ぎる

事を挙げています

 

確かに発達障害は環境によっては

「障害」になったり「性格」で済んだりもするので

当事者や家族だけでなく

社会全体で正しい知識が共有されることで

より生きやすくなるのではないかと思います

 

 

この本が良いなと思った部分は

多くの事例を見てきた専門医の視点で

症例ごとに比較検討されている部分です

 

正直、自分がインターネットで

発達障害関連のページを読み漁るのは

ハルとよく似た年齢の子

よく似た症例の子が

どんな成長をしている、していったのかを知りたい

というのが大きいのですが

 

どうしても個人のブログは

自分の子供の事に限定されてしまうので

専門の医師が多くの診察や経過を元に

(概ね良いと思われる)指針を示してくれているのは

ありがたいなと思いました

 

 

ちなみに、こちらの本田秀夫医師の本でも

似たような部分は結構あって

 

この2つの著書で共通して出てくるのは

「自信」というキーワードで

いわゆる自己肯定感と言うのは

とても大事なんだろうなと思います

(自己肯定感=自分を信じられる

という部分がないと

人も信じられない→人間関係を築けない

何でも自分が悪いと思ってしまう

という事に繋がってしまうようです)

 

 

最後に少し意外だった

「できるだけ早く子供の集団に

入れることが良いのか」

という問題に対する杉山医師の一文を

抜粋させていただきます

 

集団に入るだけで、子どもたちに大きな成長が

期待できるためには条件がある。

その子どもが、周囲の子どもたちの行動を

参考にして、自分の行動を修正しようという

気持ちがあることが必要なのだ。

特に広汎性発達障害のように

周囲の子どもの行動を無視してわが道を行く場合や、

周囲の子どもたちの真似もまだ不十分という

重度の発達の遅れの状況で、

ただ子ども集団に放り込んでも、

形を変えた「放置」に過ぎない。

子ども同士の相互作用はまだまだ困難で、

大人との関わりがこそが必要な子どもに対しては、

当然ではあるが、大人がきちんと関わること

こそが必要である。

 

 

定型発達の子の中に混ぜておけば

何となく良い影響を受けると思っていましたが

ハルがどういう風に他の子を見てるのかも

しっかり確認していかなくてはいけないなと思いました

 

 

 
 

最後まで読んでいただき

ありがとうございます

2007年の著書なので

表記が古い部分もありますが

大筋では変わってない様に思います