2014年の10月頃かな?
母からおばあちゃんが
体調が悪いとの話があった。
誰が言っても病院に行ってくれないと。
私は、その話を聞いてすぐにおばあちゃんの家に飛んで行った。
その時は風邪が悪化したのかな
くらいに思っていた。
おばあちゃんの家について…
おばあちゃんが納戸で寝ている…
マスクして寝ている…
今まで見たことがない。
そんなに風邪がひどいの?
もぉ〜しょーがないなぁ…と思って
電気をつけると…
生気を失っている…
まるで人形みたいで別人だった。
腹水に気付く前に
これは、ヤバイと思った。
サーっと血の気がひいたが
心拍はガンガン上がった。
腹水に気づき…
知識もないし、腹水も初めて見たけど
ヤバイと直感で思った。
病院に行ってほしいと泣きながら、懇願した。おばあちゃんがいないと生きていけないから。おばあちゃんが大好きだから。一緒に病院に行くから。一生のお願いだから。おばあちゃんが病院に行ってくれるならなんでもするから…そう言った。
今まで、みんなが説得しにきたことに加え
私までもが説得に来たからだと思うが
説得に応じた。
近くの病院に行った。
大きな総合病院を紹介され
その日のうちに受診。
入院となった。
この日に、おばあちゃんが末期だと理解したと思う。
仕事を終え、全力で走って電車に乗り市バスに乗り病院に向かった。
最初は心でおばあちゃんと呼んでいたが…
いつからかおばあちゃん!おばあちゃん!今から行くからね!って言いながら走ってたと思う。
でも、もっとはやく気付くべきだった。
この頃には、自分が気付くのが遅かったと責めた。
でも、その気持ちは押し込めて、絶対に治る!絶対に治る!一緒に治す!!って言いながら走っておばあちゃんの元へ向かっていた。
おばあちゃんは、私が病院に着くと、
黄色い顔をして笑った。
その笑顔は、私の宝物だった。
大好きで大好きで仕方ないおばあちゃんの笑顔。
おばあちゃんは、◯◯が来てくれると病気が治っちゃうと言ってた。
5分しか面会できない時も電車とバスを乗り継いで会いに行っていた。
それは、私の中ではあたり前のことだった。だって、1秒でも顔を見たかったから。
おばあちゃんの心に少しでも
栄養を届けたくて
黒字にピンクのバラの膝丈の長袖のワンピースを買った。それをプレゼントすると、一目惚れしたかのように気に入ってくれた。おばあちゃんの好みがわたしにはよーくわかっていた。
それを着て…病院の廊下を歩いた。
すれ違う人全員に満面の笑みで頭を下げていた。今おばあちゃんができる精一杯の挨拶だった。
おばあちゃんの心の中は、
こう言ってた。
「おおきに。」
言葉こそ出ないが、いつも近所を早歩きで歩いて元気に挨拶をするおばあちゃんのように見えた。
みんなに、おおきに。おおきにっていつも感謝を伝えていたね。
大好きな看護師さんに歩いていることを褒められて子どものように嬉しそうな顔をしていた。
ソファに腰掛けてお茶を飲みながら
休憩をした。
何を話したか覚えていないがその時に撮った写真は、おばあちゃんも私も2人とも幸せいっぱいの笑顔をしていた。