こんばんは^^

 

 つけ‐うま【付(け)馬】
 遊興費が不足したり、払えなかったりした客について、その家まで代金を取りに行く者。つきうま。うま。「付け馬がついてくる」(デジタル大辞泉)

 

 ほむ。学者様はそっけないです。

 浅草には別の観音様がいたのです。

① 観音を本尊としている寺。特に、東京浅草の浅草寺(せんそうじ)をいう。
④ 女陰をいう。かんのんさま。(日本国語大辞典)

   

 浅草寺の雷門近くの松並木では、馬子が客待ちし、馬に乗せて吉原まで送り届けたのです。

 そして、帰りの客を吉原の大門の前で待っていたのです。

  

 遊びが過ぎて、勘定の足りなくなった客がいると、見世(店)は、客待ちの馬子に、勘定の取り立てを依頼したのです。

 

 これが『付き馬』『付け馬』『馬』の語源なんですけれど。

 後に、店の妓夫(ぎゆう=男性従業員)が取り立てを担当することになるのです。

 

 なぜかというと、2説あって、『横領が後を絶たなかったため、やがて妓楼の従業員が直接担当するように』なったというのが、Wikipedia説です。

 

 落語だと、馬子は客の家の前に馬を繋いで、金ができるまで待っていたです。

 これでは、周り近所に、勘定が足りなくて『馬を連れて帰ってきた』なんて、言われてしまう。

 

 馬子では不都合と、妓夫(ぎゆう)が、家までついて行くことになったというです。

(こんなことを書いているから、話が長くなるのじゃ)

   

 前の記事読んでない方は
 こちらから👇

 

 

 3時をまわり、今度は春が事務所の様子見に行ったです。

  

「だから、これ」

 春が入ったとき、中年男は何かをテーブルの上に何かを置いたところでした。

 

 話が分かるように、春なりに整理すると。

(だらだらしゃべったことを全部覚えてないし、意味が通じなくなるです)

 

 名刺のようなものを取り上げた父が、

「セトル」

 と、読んだのです。

「そう。すごい良い店なの。こういうねえ、良い店はね(父も)店をやってんでしょ、なら、こういう店を知ってなきゃだめなの。分かった!」

 意味がわからんです。

  

「は~」

 父はため息ではなく、怒りを抑えた感じです。

 何か言いかけようとした、父を押さえるように、

「店なんかいいんだよ、そんなのは。来ればいいの。来ればわかるんだから」

 あんたの話は、訳わからんです。

   

 ここらあたりから、のろけなのか、自慢なのか、さらに分からなくなるです。

 あやか(彩花?綾香?)はね、俺のセンスがわかるんだよ、見る目があるんだ。

 自分の服飾を褒められたことをべらべらしゃべり、飲みっぷりを褒められただの、会話が理知的(女給の常套句では?)だとか、あやかはスキューバをしにバリ島に行ったことがあると自慢し、今度、パラオに一緒に行くんだとか、彼女はエルメスが好きで……

 

 何を言っているのか、もうわからないのです。

 一人でしゃべっていたです。

 そして、急に

「あっ。こんな時間だ。俺行くから。いい、すぐ来て」

 といって、中年男はあわてて、出て行ったのです。

 呆気にとられたです。

  

「何、あれ?」

「セトルだろ」

 父としては、セトルという店に行くんだろの、意味だったかもです。

 春は中年男の事と、取ったですが。

「はあ?」

 父は中年男が置いて行った、カードを見せたです

  

   憩いの場

       セ  ト  ル

                    Settle 

 ●●県○○市XX町△丁目□□▲ー▲▲ 

                  KKビル2F

 

 こんな感じだったかな?

 特に源氏名はなかったです。

 裏には地図があったです。

 

「セトルって、動詞だよね。変なの」

「解決するだから、そうだな。居着く、落ち着くもあるけれど」

 落ち着くは、Settle downのような気もするけれど。

 Settle in/intoは、当面落ち着く感じかな?

 

 憩いの場は、レストルームか?

 レストルームを和訳すると、便所ですが。

 落ち着く場所といえば、いえるです。

   

 ちなみに、フランス語の香水、オードトワレ(Eau de Toilette)を直訳すると、便所水です。

 日本でも、田舎の香水という、言い方をするですが。

   

「で、なんなの、あの人」

「さあ、給料はいくらだっていうから、時給750円って教えたら、月に給料を百万円出せって言いだして」

 どうやって、月に24時間X約56日働くですか?

  

「うちでは無理だから、お引き取りをって言ったんだけど、そのくらい俺が稼いでやるからって言いだして、帰らないんだ」

 たとえ百万円稼いだとしても、全部持っていかれたら、雇う意味がないです。

 

「そのあと、良い事を教えてやるから百万円出せとか、百万円貸せだの、2百万円のウォーターベッド買えって、話が変わってって」

「完全に、頭おかしいよね」

「で、5時に行かなきゃいけないとか言い出して。一緒に来いって言うわけ。紹介してやるって。それが、その店だろう」

  

「もしかして、神様になっちゃった人かな」

 何年かに一度、妄想をいだいて事件を起こす、操鬱病(双極性障害)がわりと近所にいるとは、聞いていたです。

「そうかもな。危ないから、我慢してたんだ」

 易怒性(自分の思い通りにならないとすぐ怒り出す)があって、暴力行為に及ぶと、されているんですね。

  

 かもな、ではなかった事が、その夜に判明するです。

   

 春の苑 紅にほふ 桃の花 下照る道に 出で立つをとめ