考えるホテル。 | harunohitsuji

harunohitsuji

酒井紫羊の陶芸ブログです。

さて、今回のたびのもう1つの目的。
それはこのホテルに泊まることでした。

カンガルーホテル。
シンプルな外観に、デザイナーズ建築。

お部屋は狭いですがコンクリート打ちっぱなしの壁。
まるで東京で一人暮らしをしているみたい!

一般的なホテルの、薄くて軽い布団に慣れない私は、
この志向がたまらない!ホテルに着いたとたん、寝てしまいました。

ロビー。

マックは24時間使い放題でした。ありがたや。

さて、お気づきの方も多いかと思いますが、
これは一般的なホテルではありません。

東京は南千住、昔は山谷とよばれた木賃宿の町にございます。
そう、現代的木賃宿なのであります。


江戸時代は吉原の近くという事で、その吉原関係の従業員が住んでいたり
街道沿い最下層の、木賃宿町でした。
その後、昭和にかけては高度成長期を支えた出稼ぎ労働者の
宿泊地ということで、代わりに多くの路上生活者さんたちを輩出する、
まあ。。。要するにものすごく治安の悪い町でした。
しかし行政と街の方々の努力もあり、また老齢化も伴って
労働者の町から、福祉の町に変わりつつあります。
そして、治安の良くなった「山谷」は、安い宿を求める
外国人バックパッカーの跋扈する町へと変貌するのでした。

このカンガルーホテルは、先祖代々木賃宿を営んでいたご主人が作った
「現代における木賃宿」という、コンセプトに従ったホテルです。

当日飲み屋でご一緒したikkan先生が驚くほど、
南千住は昔から大変な町なのだそう。
でもでも、現在の南千住はけっこう大丈夫でした。
近くにある交番が、なんとも心強い。
路上生活者さんっぽいひとも、2人くらいしか見ませんでした。
考えるホテル、カンガルーホテル。
町を歩くと、スカイツリーが見える。。。

また来たくなりました。
(でもさすがに人気物件だけに、予約は取りづらいようです。おためしあれ☆)


人気ブログランキングへ←クリックありがとうございます☆