これから窯を買う方へ~ヒツジ編。 | harunohitsuji

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酒井紫羊の陶芸ブログです。

さて、昨日やってまいりました窯さんです。

今日もあぶっておりますが、そのまえに、
底の板だけ入れることにしました。

まずは、セラミックウールを少しいただいたので

サイコロ状に切りまして

こんなふうに、お豆腐の上に置きます。

それを底に並べて…

板を置けば、ガタガタしない!

普通はこの作業、より土でやりますが、
電気炉屋さんに、良い方法があると教えていただきました。
これは便利!セラミックウールを束で買いたくなりました。

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これから窯を買いたい方へ。
私が窯を買うまでの道筋を少したどってみようと思いますので
買おうかな、と迷っている人は参考にしてみてください。

まず私が窯を買ったのは、多治見にある司電気炉製作所さんです。
ここの電気炉さんに決めたのは、一番はワンコですが(笑)
いちおう、色々な窯屋さんの見積もりを取りました。

■共栄電気炉さん
■東京陶芸器材株式会社さん
■そして司電気炉さん。
見積もりは取っていませんが、
■近藤電気炉さん
■シンポさん
■ヒューステンさん
■シンリュウさんなど。
カタログを取り寄せたり、人に聞いたりして
だいたいの値段や装備を調べました。

しかし、自分の欲しいサイズの窯は、なかなかありませんでした。
私は大皿を焼くため、少なくとも内寸55センチは欲しいところ。
出来れば正方形がいい…。

板も特注でして、大きなサイズを作ってもらっています。
既製品の窯の寸法は、市販の棚板のサイズで決まるらしく、
ヒツジのわがままを聞いてくれる窯屋さんを探していました。

修理や諸々の事を考えて、最終的に
司さんと共栄さんの2択となり、ワンコでダメ押しされました(笑)
結果、安いほうをとったわけです。
窯の製作は、だいたい1ヶ月強かかります。

電気の工事も大変です。
中部電力で電線から工房へ線を引っ張り、
さらにそこから室内へひき込みました。
工事費は16万円。これは電柱からの距離で違ってきます。
頼んでから2週間は、見ておいたほうが良いと思います。

窯のお値段は、10KW(還元仕様)で80万円弱。
(輸送設置費、マイコン、バーナー込み。)かなりお安いです。
色は黒とシルバーから選べました。値段は据え置き。
他の色(赤とかゴールドとか)にも出来ますが、その場合は別途かかります。
ちなみに、私は分割払いです。

そのほかにかかることといえば
棚板とツク。こちらも10万円くらい見ておいたほうが良いと思います。

これは廃業された焼き物やさんで戴きましたが、
足りないサイズはもちろん買いました。

窯を買おうと決心してから、一月半くらい。
今日もガスボンベのことでもめまして、まだ結論は出ておりません。
でも、商売道具って、前途多難。こういうものなんでしょう。

長いことかきましたが、
昨年、個展やグループ展の皆様のお気持ちと、
そしてバイトで稼いだお金をあわせて
立派な窯を買うことが出来ました。(ローンだけど。)
皆様のおかげで陶芸を続けていられます。
本当にありがとうございます。

これからも…よろしくお付き合いくださいませ。

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