すでに水曜日になってしまいましたが、

 

日曜の夜、柱稽古編の最終回を2回観て、

月曜日、半日は廃人でした。

(あれ? 火曜日なにしてたのかなぁ???)

 

とりあえず観る前に予感があったので、

日曜日に月曜日の分のほとんどのお仕事を

済ませておいたので大丈夫だったはずだけど…。

 

で、以下、

だらだらと思ったことを書いてしまっています。

 

タイトルに書いた通りで、

いつもは匂わせ程度なのですが、

 

しっかり

っていうか、

 

情緒もなく

結末はご存じですよね。

という前提

す。

 

しかもメタ的な考察、感想です。

ご了承くださいませ。

 

じゃ、いきますね。

 

7話の特殊エンディングから延長分の無惨さま、

かっこよかったです。

 

悪のカッコよさ!

無惨さまの最高、マックスにcoolな場面だなと思いますので、

多分、配信でまだ何度か観てしまうと思います。

 

でも、彼のカッコよさはあの7話がピークで、

ここからは不気味で、カッコ悪くて、

ダメダメな無惨さまに成り下がっていくんですよね。

 

漫画読了後の感想は、

 

悪役の終わりがカッコ悪くて、見た目も気持ち悪くなる…って、

この作者は、健全なひとなんだなぁというもの、

あるいは、作り手さんが

健全な形で終わらせたかったんだなぁというものでした。

 

悪役がカッコ悪く、いえ気味悪い姿になって、みじめに滅びる、

それでほっとできて読み終わる!

健全だなぁと思ったんです。

 

でも、そう思う前は、

 

かっこいい悪役が、滅びる姿を惜しみたかった…。

悪に憧れを残したまま、作品が閉じてしまう作品は、

毒を含んでいてかっこいいじゃないですか。

 

世の中で「中二病」というものに通じるカッコよさだと思います。

 

それで、私が漫画を読んだとき、

たぶん50歳ちょうどくらいのことなのですが…、

(中二病って……!?)

 

無限城の無惨さまが、どんどんカッコ悪くなって、

攻撃力はあっても、

気持ち悪い生き物に変貌して、がっかりしました。

 

悪であっても、圧倒的な強さを誇る人物には

あこがれる気持ちが育ってしまう…ことがある!

 

この作者はそれを回避したかったのかなと、

勝手に思っています。

 

一方の主人公側も、

さわやかなヒーローではないじゃないですか!

 

今回のお館さま!

大量爆破はえげつないですし、

無惨さまが言うように、彼らは常軌を逸しています。

 

これは炭治郎もそうで…。

半天狗戦、崖下に落ちて木にひっかかったときの炭治郎の言葉…、

あれはかなり呪い入ってましたでしょ。

限度を知らない、怖い子ですよ。

 

さらに結末近くは見た目も怖くなるし…。

憧れのヒーローというのとは違いますよね。

 

見送らざるを得ない柱たちは美しく散っていきますが…、

あ、それでも胡蝶さんは、やっぱり業を感じますし。

 

戦っているときの圧倒的ヒーローは善逸だと思うんですけど…。

彼は日常が残念すぎるので、

やっぱり型どおりのヒーローを残さなかったんだなぁと思うのです。

 

それともうひとつは、

作り手ではなく、私の心の話なんですが、

 

禰豆子のこと…。

 

最終8話で、珠世さんのセリフにある

「鬼を人間に戻す薬が完成した」というアレですが、

 

わたしは、この時点で、

「人間に戻す薬を禰豆子に飲ませなきゃ!」なんて

1ミリも思わなかったんです。

 

たぶん、私だけじゃないと思うのですが、

禰豆子が対鬼の戦力として戦ったり

↑私はこれはなかったんですけども!

 

「解毒の禰豆子の血鬼術を利用ですればいいのに

人間に戻しちゃうなんて、もったいない!」

とは、しっかり思いました。

 

でも、炭治郎が鬼殺隊に入ったそもそもの目的が

「禰豆子を人間に戻すこと」なんですから!

 

そんな薬ができたら、一番に使うべしと思う流れ?

 

いえ!

でもこれは、作り手が読者の思考をそらせるように、

誘導していたのだと疑っています。

 

だから一層、

この作者さん、すごいなぁ。と思うわけですよ。

 

期待を裏切られたのに、

予想の斜め上の展開が用意されていて

さらに大きな満足感というか…、

納得感を与えられましたし…。

 

そして、この視聴者心理を操作する布石、

アニメはもっと大胆に大仕掛けに、

それを緻密に、あざとくやっている気がする。

 

原作既読組はそのことに気づいちゃいますが、

気づきながらも、

アニメ勢よりもむしろ強く作用しちゃってます。

 

 

三部作の映画、もちろん観ます。

…けど、

映画館で慟哭したくは、ないんですよねぇ…。