1 これが基の本、5つの原則にさまざまな事例をあげて

 

 

2 ↑の内容を、ひとりの少年の人生にぎゅっとまとめた

 

3 現代日本で、あるひとりの事例

 

 

上記3冊とも、AmazonUnlimited 読み放題の対象本です。

Amazon kindleでは漫画の8巻に分かれた分冊もあります。

 

お金に関する本が続きます。

先日の「インベスターZ」の作中でも触れられていました。

 

3冊のうち1番上にある『バビロンの大富豪「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか』が基の本です。

 

 

共通:5つの知恵、7つの法則

まず最初は
稼いだものは、すべてその十分の一を自分のものとして取っておく

 

「自分のものとして取っておく」とは、文字通り「取っておく」。

自分のものとして使うのではなく、貯蓄する!という意味。

 

しつこく説明すれば

「稼いだものの十分の一を、他人への支払いに回すことなく、自分のものとして貯蓄する」

です。

これを始めることがお金持ちになる第一歩です。

10分の1の貯金をはじめる

登場人物はみな、お金に困っていて、

金持ちになるには収入の10分の1を貯金するだけと聞きます。

生活は残りの10分の9で行う。

借金がある場合は、10分の2を返済に回し、

残りの10分の7で生活する。

 

まずは素直に

稼ぎの10分の1を貯蓄することを1年継続する。

そのときの感想はたいてい

  • 意外とできる!
  • 生活も苦しくなることはなかった。

1年(ある一定期間)継続すると10分の1ずつの貯金もまとまった金額になる。

 

彼らはせっかく貯めた金額を間違った投資で失う

再び、10分の1の貯蓄を再開する。

 

そうして再び貯めた資金を

増やし、守っていく知恵。

有意義に使うこと。

豊かな生活とは?

 

5つの知恵

  1. 収入の10分の1を蓄える
  2. お金そのものに働かせる
  3. お金の扱いに詳しい者の話を聞く
  4. 良く知らない儲け話に手をださない
  5. うますぎる話にのらない

7つの法則

5つの知恵(原則)と重複もあるのが少しややこしいけれど
  1. 収入の10分の1を蓄える
  2. 支出を管理する
  3. 蓄えたお金に働いてもらう
  4. 賢者の忠告を聞く
  5. 自分の住まいを投資と考える
  6. 将来に備える
  7. 明確な望みを持ち、成長しつづける

各本、それぞれの特徴

バビロンの大富豪「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか

バビロンから出土した粘土板に書かれていた現代にも通じるお金の知恵。
これが基となって、漫画、現代版がかかれている。
 
5つの法則や心の持ちようを様々な語り手が、具体的な経験から語っている。
各章ごとに語り手も相手も違う。
  • 富豪で金貸しアルガミシュがアルカドに話したこと
  • 成功した大富豪アルカドの講義
  • アルカドと受講生との議論
  • アルカドの息子ノマシアの試練
  • 借金に苦しむ男に金貸しメイソンが話したこと
  • 強大な敵を退けた城壁で戦う兵士の姿から
  • 奴隷になっても誇りを捨てなかったラクダ商人の話
  • 現代で、粘土板を翻訳した考古学者の話
  • 友人の孫に働くことの素晴らしさを教える大商人の話
10分の1を蓄えるといったような基本的な教えは、くりかえし多くの話に登場する。
一部講義のようなところもあるが、ほとんどは語りとなっているので読みやすい。

漫画 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則

バビロンのひとりの少年が、↑の『バビロンの大富豪』の内容をすべて体験、または目の当たりにする。
この少年の人生をとおして黄金法則を学んでいく。
 
本編の主人公はバンシル。庶民、武器職人の息子。
バンシルは「金持ちになる方法」を教えてもらおうと大富豪アルカドを訪ねる。
アルカドは最初に「お金持ちとは、金を持っている者ではなく、金の増やし方を知っている者だ」という。
その後、バンシルはアルカドの講義にも参加し、10分の1の貯蓄など具体的に行動を起こしていく。
 
基になった本と同じく、物語は出土した粘土板に書かれている。
粘土板を解読するのは借金に苦しみ、家族に見捨てられた考古学者。
この粘土板を解読し、教えを学ぶことで彼の人生も変わっていく。
 
個々の物語の設定や描かれ方が違っているところもあるけれど、内容は同じ。
基の本か、漫画版か、これは好みで選べばいいと思います。
 

【現代版】バビロンの大富豪の教え

現代の日本を舞台にしており、ストーリーはオリジナル。
分量は基の本の3分の1弱。
 
森山祐樹はブラック企業に勤務しており、パワハラ上司の下でどんなに働いても報われない日々を送っている。
彼女に去られ、半ば自棄になって参加した合コンで「億り人」であるマコトさんと出会う。
マコトさんは「収入の10分の1を蓄える」ことから実践して億り人になったらしい。
森山は人生を変えるためにマコトさんに学び、行動を開始する。
 
現代の日本が舞台で状況が想像しやすいため読みやすい。そして短い。
他の2冊がさまざまな事例を詰め込んでいるのに比べて、森山の十数年を追っているだけなのでストーリーもシンプル。
 
時間がないひとは、あっさりこの1冊だけでもいいけれど‥‥‥、
現代版を読んで興味ある、と思ったなら、
できれば時間をとって、基の本か漫画版かどちらかをじっくり読むことをおすすめします。