クリスマスといえば、
大好きな恋人と過ごしたり。
友達と家族と集まってパーティーをしたりと、
楽しいイメージがありますよね。
私は今から21年前のクリスマス、
母のお葬式に出席していました。
母はクリスマスの一週間前に、
自ら命を絶ったのです。
12月は葬儀屋さんの予約が取りづらく、
母の死から一週間後のクリスマスに葬儀が行われました。
葬儀を始めるまでは、
葬儀屋さんの安置室にて母を安置していただきました。
安置室はとても寒く、
居心地は良くありません。
しかし、
ただ遺体を安置するのではなく、
たくさんの花を飾ってくれていたのは、
葬儀屋の配慮なのでしょう。
ドライアイスに身を包まれた母は、
今にも起き出しそうな表情でした。
19歳の頃に母が自殺をし、
霊安室や遺体安置室へ入るなんて夢にも思わず。
毎年クリスマスが近づくと、
母が自殺した人を思い出します。
それとともに、
命について考えるのです。
特にクリスマスにいい思い出はありませんが、
一つの思い出として母との別れがありました。
私が一人の人間として、
歩みを進めた日。
この日を境に、
私はひとりぼっちになってしまいました。
その後に迎えたクリスマスは、
恋人と幸せに過ごしていても、
どこかに母の存在がちらついていたのです。
クリスマスを楽しみたい気持ちと、
母の死を悲しむ気持ちと。
とても不安定だったように思います。
母の死から21年が経ちましたが、
いまだにこの時季は好きではありません。
ただ、
私がどのように過ごしていても、
起きた現実は変わらないのです。
それなら、
クリスマスというイベントにあやかり、
心から楽しんでもいいのでは?と思えるようになりました。
クリスマスというイベントがあったからこそ、
母の死を悲しむと同時に楽しい気持ちにもなれたのかもしれません。
そして、
人の記憶は年々薄れていきます。
母が自殺したあの日より、
今はとても心が楽です。
自殺した当初は、
ここまで気持ちが楽になるとは思いませんでした。
私の心がここまで楽になれたのは、
多くの方に支えられたからこそ。
そして何より、
私の身近で子どもたちが元気に育っていること。
死を身近に感じたからこそ、
生に対してありがたみを感じる。
人の死は、
今を生き抜く人たちに、
命の大切さを教えてくれているのかもしれません。
私は与えられた命を大切にし、
多くの人に命の大切さを伝えられるようになりたいです。
それでは、
最後までご覧いただき、
ありがとうございました。
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