記事のタイトルを見て何だ?と思われるかも知れません。
本の名前です。
ファミコンの驚くべき発想力
-限界を突破する技術を学べ-
著者:松浦健太郎/司ゆき
出版社:技術評論社
今年の初めくらいに本屋さんで見かけて購入してからずっとつんどくになっていたので、今日読みました。
内容はほぼファミコンハード、プログラミングの基礎知識、です。
ハードやアセンブラの基礎知識にかなりのページを割いてます。
私はタイトルからして、もっとゲームを作る上の発想力やハードの制約からくるプログラミングの工夫について書かれてあると思っていたので、そういう意味では少し期待外れでした。
わりとよく知られている内容が多いです。
それでも、こういった本を読んだことのない方はおもしろいかも知れませんね。
一例をあげてみましょう。
現在のハードと比べるとファミコンのメモリは雀の涙ほどしかありません。
ROMの容量を節約するために涙ぐましい努力がされています。
例えばドラクエはゲーム中で使うカタカナの文字を20文字に制限していました。
イ・カ・キ・コ・シ・ス・タ・ト・へ・ホ・マ・ミ・ム・メ・ラ・リ・ル・レ・ロ・ン
の20文字です。
この制約の中で、「メラ」、「ギラ」、「ホイミ」といった呪文名が生まれました。
文字数を制限することで少しでもテキストデータを節約するためです。
この例はファミコンソフトの話ですが、ファミコンに限らないハードの基礎知識についても解説してくれています。
あまり詳しく書くと営業妨害になってしまうかも知れないので書きませんがw
そうですね。
例えば、
「回避性能+1の無敵時間は10フレームもあるんだよ(o^-')b」
「このゲーム60fpsだからヌルヌル動く!」
「3rdの農場って処理落ちするよねw」
ゲーム関係のブログや動画のコメントなどで見かけるこういった言葉が何を言っているのか知りたいという方は読まれるといいと思います。
それにしても、こういう類の本を読むとファミコンのゲームをしたくなってきます。
以前に書いたこともありますが、小さい頃、親が厳しかったのでゲーム機をなかなか買ってくれなかったんですよね。
たぶん、今やってもおもしろいと思うんじゃないかな。
小さい頃、例えばスーパーマリオ、ゼビウス、マッピーなんかが家にあったら、
それだけで一生遊べるじゃん(((゜д゜;)))
と本気で思っていましたからw
P.S.
ドラクエの20文字における、マ行、ラ行の採用率の高さは異常。