イリノテカン+アバスチン療法6クール目の8日目。体調は普通ですが、しばらく会社を休んでいたので夕方くらいになると結構だるいです。

汚い話ですが、昨日くらいから下痢気味です。イリノテカンの宿命ですね。いつもはもう少し早く来るのですが、今回は少し遅めかも知れません。突然やってくるし、直腸がないので我慢できないのが困ります。

また、副作用が治るとともにここ数日不眠になってます。不眠とは言え5時間くらいは寝られているので大きな問題はないのですが、がん患者なのでちゃんと寝ないとダメですよね。あまりちゃんと寝てないのに、昼も眠くならないのが不思議です。

さて、表題の件。もともと「がん免疫療法」などを行っていたクリニックで、がん免疫療法と併用してオプジーボ(ニボルマブ)を投与する治療を行い、死亡例などがでているとして厚労省が注意を促しているようです。

オプジーボは、がん細胞が免疫細胞の働きにブレーキをかけて自身への攻撃を阻止しているのを解除して、免疫細胞ががん細胞を攻撃することを可能にするもの。賢いがん細胞の裏をかく、まさに夢のような薬剤です。

でも、蘇った免疫細胞ががん細胞だけを攻撃してくれればいいのですが、がん細胞以外も攻撃してしまい自己免疫疾患のような状態になる危険性もあります。

一方、以前からある「がん免疫療法」は、免疫細胞を患者から取り出し培養して数を増やし、患者の体内に戻して免疫を活性化しようというもの。いままでは上記のようにがん細胞が免疫にブレーキをかけていたので、あまり大きな効果がありませんでした。

そこでクリニックが考えたのが、ニボルマブによって免疫のブレーキを解除して、同時に免疫細胞を増やせば「さらに効果があるよ」という併用療法。で、死亡例が出てしまったんですね。

ただでさえブレーキを外して免疫が暴走する危険があるのに、さらに暴走族を増やすようなもの。それぞれの仕組みや危険性を知っていれば、危険極まりないことは素人でも分かります。それをクリニックとはいえ医者がやっているんですから、とんでもないことです。ああ、酷い。

例えば、こちら。
https://www.immunotherapy.jp/

上記のクリニックは、「免疫チェックポイント阻害剤」などのキーワードで検索すると、いろいろな記事をUPしていて、巧妙にホームページに誘導しています。

残念ながらそもそもオプジーボが効かない大腸がん患者には関係ないんですが、とにかく気をつけましょうね。


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