イリノテカン+アバスチン療法5クール目の11日目。好調です。

相変わらず、少し不眠症気味。昨夜は4時間くらいしか寝ていませんが、何故か元気です(笑)。

さて、5クール目の制吐療法としてイメンドを追加してみましたが、何だか大きな差を感じませんでした。やはりイメンドは合ってないのかも知れません。

タイムリーにも、メディカルトリビューンで制吐剤の米国の第III相試験の結果が紹介されていました。

◆3剤併用制吐療法にオランザピンの追加が有効
(2016年7月15日、メディカルトリビューン)

制吐の三種の神器である、デキサメタゾン(=デカドロン=ステロイド)、NK1受容体拮抗薬(イメンド)、5-HT3受容体拮抗薬に、抗精神病薬「オランザピン」を追加したことによる悪心・嘔吐の予防効果を調べた、米国における第III相試験。

解析対象は380例(オランザピン群192例、プラセボ群188例)で、オランザピン(10 mg/日)もしくはプラセボを4日間経口投与したそうです。

結果は、化学療法後、悪心・嘔吐のない患者は、プラセボ群に比べてオランザピン群で有意に高率だったとのこと。
早期0~24時間:45%対74%
後期25~120時間:25%対42%
全期0~120時間:22%対37%
かなり素敵な結果です。

オランザピンというのは、D2(ドパミン2)受容体拮抗薬と5-HT2(セロトニン2)受容体拮抗薬のハイブリッド型の薬なんですね。通常、統合失調症や双極性障害に使うクスリのようです。これを普通の人が飲んじゃうというのは、ちょっと怖いですが・・。

◆オランザピン(ジプレキサ錠)

オランザピンは、癌治療学会の制吐薬一覧には載っていません。でも、まったく同じようなハイブリッドのリスペリドンというクスリがありました。

◆リスペリドン(リスパダール)

◆制吐薬一覧
(日本癌治療学会HPより)

とにかく、次回は可能であればオランザピンかリスペリドンを試してみたいと思います。ダメなら、D2受容体拮抗薬のドンペリドンで我慢ですね。

◆ドンペリドン(ナウゼリン)
 
癌治療学会が補助薬として推奨している抗不安薬のロラゼパムは、何だか気乗りしません(笑)。

◆ロラゼパム(ワイパックス)

なお、制吐療法については、下記にまとめてあります。ご参考まで。

(ご参考)
◆吐き気を止める治療法(制吐療法)まとめ
(2016年2月1日のエントリー)


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