ヒロが仕事を辞めた。


まだ若かったし、遊びたかったらしい。


ガキめ。


とは思ったものの…




寂しかった。




またぽつんと浮いちゃうのかな…



ナオくんとなら話せそう……とか心配ばかり。
(うちの会社は接客業。店が暇だと雑談するので話す人いないと妙に浮くのです。)


仕事もろくに出来ないのに人間関係の心配ばかりの自分。情けない。



心配してると本当にひとりに自然となる。

結局ナオくんたちの会話に上手く入ってけないしあせる


『こう、元気ねーな。どした?』


ぽつんとひとりでいたらシュンさんが話しかけてきた。


冗談で笑わせてくれて、皆も会話に入ってきた。





ヒロがいなくっても、私は皆と話せた。
なじみ始めてからは楽しかった。


相変わらず、ヒロはムカつくけど、一番職場では話せた。


シュンさんも相変わらず顔怖いけど

面白い人だとわかった。冗談言って笑わせてくれる。


でもどこか苦手。


それからして間もなくヒロが無断欠勤をし始めて



仕事を辞めた。
『こう!』


そう呼ばれてはっとした。


異動前の職場じゃ『こうちゃん』だったし、

タケルも私のことは『こうちゃん』だったからだ。


呼び捨てしたのは上司のシュンさん。


不覚にも久しぶりに異性に呼び捨てされてドキッとしてしまった。


『お前、ヒロにあんな言われてムカつかねーの?』


思いがけない一言だった。


『あ、いや、まぁムカつくときはありますけど…そんなには…』

『そうかぁ?俺は絶対キレる。』


『俺もキレるよ。』


と、会話に入ってきたのは二つ年上のナオくん。


それからだった。私がこの職場になじみはじめたのは。