アンリ·バルダ先生。進化、進歩し続けるピアニスト。 | 田中晴子のブログ "La vie quotidienne"

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フランスバロック、近代の音楽大好き。近頃バッハも好き。シューベルトも。アンリ・バルダ先生にピアノを習って21年目。音楽まっしぐら、でも寄り道、脱線のカジュアルブログを始めました。田中晴子オフィシャルサイトも宜しく。https://www.harukotanaka.com

7月7日のサントリーホールでの、アンリ·バルダ先生のオールショパンプログラムのリサイタル。


さて休憩を挟み、リサイタル後半です。



プログラムでは、後半の最初はバラードの1番が演奏されるとの記載。


舞台に現れたバルダ先生、ピアノの前に座ってからのご様子、どうも1番の雰囲気ではない………。


美しい前奏が始まって解りました。


何とそれは、4番のバラードでした。


プログラム前半と後半のトップの曲をヘ短調に揃えたかったのか、よく解らないですが、私は、4番で開始された方が、プログラムの流れとしては、好きでした。


そしてそのバラードの4番も、過去に何回か聞いたなかでも、私は1番好きな演奏でした。


どちらかと言うと、激しさやドラマティックな面よりも、叙情的な美しさや優しさの際立つ演奏で、この曲が好きな私は、ちょっと、うるっときました。


次は、夜想曲の3番。

これも、また美しい。

後半は、この感じで気持ちを整えて行き、3番のソナタに向かうのかな………。


やはり、ロ長調の夜想曲を終えると、間髪入れずに、ロ短調ソナタに。


この第3番のソナタの演奏を聴きながら、私は思いました。


ショパンて、なんて力強い音楽なのだろう、と。


それは、バルダ先生の演奏が、その強さを表現していたからに、他ならないからなのですが。


バルダ先生の3番のソナタの演奏、雄大さまで感じるほどの広がりをみせて、圧巻でした。


それは、4楽章からなるショパンの大きな精神世界を、見せてもらった、聴かせてもらった、と言う感覚に近いものでした。


本当に、いったいどこまで進化し続けるのか、凄いバワーと情熱のピアニストのアンリ·バルダ先生です。


さらに言うならば、今回のサントリーホールの聴衆の熱狂振りも、凄かった。


アンコールが終わる度に、ブラボー有りの、立ち上がって拍手する人有りの熱狂振り。


私もそうしようかと、ちょっと思ってしまいました。


終演後は、丁度休憩時間にお会いしたコンサート·イマジンの社長さんに、楽屋にご挨拶に行きたい旨を了解して頂いていたので、早速、楽屋口にて、待機。


久し振りに、アンリ·バルダ先生にお会い致しました。



        💐続く💐