「唇に歌を 心に太陽を」

これは、小学校を卒業するとき、音楽の先生が私に書いてくださった言葉です。

 

この言葉は、ドイツの詩人ツェーザル・フライシュレン(Cäsar Flaischlen)の詩『心に太陽を持て(Hab' Sonne im Herzen)』の一節だそうです。日本語にも訳され、合唱曲としても歌われています。

 

 

 

 

最近の私は、検査結果を待つ不安な日々を過ごしています。安定剤のおかげで心は少し落ち着いていますが、それでも気持ちがなかなか晴れない日があります。

 

そんな時、私は心の中に小さな太陽を灯すようにしています。それは夏のようにギラギラと眩しい太陽ではありません。薄いピンク色の綿菓子のような、ふわっと優しい太陽です。小さな幸せを見つけた時だけ灯る、私だけの太陽。

 

 

近所の庭に咲くきれいな花を見つけた時。

「今日のご飯、おいしかったな」と思えた時。

空が茜色に染まる夕焼けを見た時。

誰かから温かいメッセージが届いた時。

 

そんな何気ない瞬間に気づくたび、心の中に小さな太陽がふわっと灯ります。HSPだからこそ感じることのできる、小さな幸せや感動に敏感になろうと思ったのです。以前なら当たり前だと思っていた景色や出来事も、今はどれも大切な宝物です。

 

 

 

そして、「唇に歌を」。

実は今、ボイトレ教室の準備を中断することになったショックもあり、思い切り歌えるほど心はまだ回復していません。

 

だから今、私が一番よく歌っているのは、老チワワたちへの子守歌です。「犬に子守歌?」そう思われるかもしれませんね💦

 

でも、15年前、兄チワワが初めてわが家へ来た夜のこと。夜泣きをして近所迷惑になったらどうしようと心配になり、私は赤ちゃんだったチワワにずっと子守歌を歌っていました。その夜チワワは朝までぐっすり。

 

私は勝手に「子守歌のおかげだひらめき」と信じ込み、それ以来、犬たちによく歌を歌うようになりました。

 

 

あれから15年。兄チワワも弟チワワも、すっかりおじいちゃん犬になりました。

弟チワワは糖尿病で目が見えなくなってしまいましたが、私が子守歌を歌うと、気持ちよさそうにウトウトし始めます。その姿を見ていると、不思議と私自身の心も穏やかになります。

 

子どもたちが赤ちゃんだった頃、寝かしつけをしながら歌っていたあの頃の記憶もよみがえり、優しい時間が流れます。

 

 

 

歌は、人を励ますためだけのものではありません。誰かを安心させたり、自分自身の心をそっと包み込んだり。言葉では届かない思いを、静かに運んでくれるものなのだと思います。

 

だから今日も私は、小さな幸せを見つけて心に太陽を灯し、大切な存在のために歌を口ずさみます。たとえ人生が思いどおりにいかない日でも、心の中に小さな太陽が一つ灯っていれば、人はまた前を向くことができる。そして、その小さな光は、自分だけでなく、きっと誰かの心まで優しく照らしてくれるのでしょう。

 

 

 

「唇に歌を 心に太陽を」。

あなたにとって、心がほっとする歌はありますか?

あなたの心に、ふわっと優しい太陽が灯るのは、どんな瞬間ですか?

今日、ほんの少しでもその太陽があなたの心に灯りますように。ブーケ2