相変わらず躁鬱が激しい。幻覚を見ては、まりもに電話がきて『あんた、窓の下からずっとなんで見張ってるのよ! 』とか、『なんで今日皆で黒い帽子かぶって窓の下にいるのよ(笑) バレてないと思ったわけ?』とか、 夜中に電話とかきた。
お父さんのことも心配だった。だって、お父さんすら幻覚を見るようになってたから。私がお父さんにこうやって電話きたんだよって話すとお父さんも真面目な顔で、お前とお母さんの妹と友達とか、ひっきりなしに下に居られたんじゃ俺だって困るよ。部屋に上がっていいよって皆にも言っといて っていいはじめた。まりもの相談相手は福井にいるお母さんの妹だった。癌のことを知ってからちょこちょこ福井から来てくれて、お父さんに疲れてるんだから休んで とか、サポートしてくれた。お母さんが病院嫌いなのも知ってたし、病院に行かせる経緯も入院してもすぐ出てきちゃうのも知ってた。
お父さんはお母さんのことを辛抱強く見てた。お母さんがお父さんに鬱で罵倒してもずっと支えてた。こっちが心配になるくらい、頑張ってた。
それもお母さんの妹は全部知ってた。