本田健さんの著書『未来は、選べる!』という本に、

物質次元で何かを経験するためには、ある観念があなたの中にずっと存在し続ける必要があります。

言い換えると、その瞬間に、「その観念以外の考え方はあり得ない」とあなたに思わせる必要があるのです。(P.15)

という、バシャールの言葉が載っています。

 

20代の終わりに、溜め込み過ぎた感情の解放と一緒に、頭の周りを取り囲んでいた思い込みにヒビが入り砕け始めるいう体験をした私は、この社会で身につけた観念さえも可能なかぎり手離してみたいと思うようになりました。

 

けれど、究極を言ってしまえば、バシャールの言う通りなのかもしれません。

 
 
エックハルト・トール氏が『ペインボディ』と呼ぶものには、とても興味をそそられます。
彼の著書『さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる』には、

 からだに積もった痛みは、ネガティブエネルギーになって、心とからだにくっついています。これが感情の痛み、わたしが「ペインボディ」と呼ぶものです。(P.56)

と、ありますが、

 ペインボディには、集合的なものと個人的なものの、ふたつがあります。(P.222)

とも書かれています。

 

そして、生まれてくる赤ちゃんは皆んな、すでに感情的なペインボディを持っていて、軽いペインボディを持って生まれてくる子供もいれば、重いペインボディを持って生まれてくる子供もいるというのです。

 

この持って生まれたペインボディも関係しているのかもしれませんね。

 

比較的穏やかな一生を過ごす人もいれば、やるべきことを全力で行い様々なものを得ながらも、耐えられないほどの心の闇を体験する人もいます。

 

エックハルト・トール氏の著書『ニュー・アース』には、

 エゴが生み出すポジティブな感情のなかにはすでに反対物が含まれていて、瞬時にその反対物に変化する可能性がある。たとえばこんな具合だ。エゴが愛と呼ぶものには独占欲や依存的な執着がふくまれているから、あっというまにそれらに変化しかねない。

(中略)

 エゴが生み出す感情は、心が外部的な要因に自分を同一化させているから起こるのだし、もちろんその外部的な要因は不安定であてにならず、いつも変化をはらんでいる。これよりもっと深い感情は実は感情ではなく、「いまに在る」という状態だ。感情は二項対立の領域にある。「いまに在る」状態は、愛や喜びや安らぎ(あなたの本質のさまざまな側面)として、あなたの内部から発している。

(P.151-152)

と、あります。

 

自分の存在意義が感じられなかったり、一人だと不安でたまらなかったり。

そんな状態から抜け出すために、自分を愛し選んでくれる人と結婚して、自分を必要としてくれる子供が欲しいと思う人もいます。

希望通りになり、積み重ねる日々の中で癒されていく人もいるでしょう。

結婚して子供も生まれたけれど、満たされないと感じる人もいるでしょう。

そして、私のように、願うようにはいかず、先ずは自分の内側と向き合うように促される人もいるでしょう。

 

現実は、観念によってつくりだされる幻想。
それを本当にわかってしまったら、エゴが満たされることで得られる喜びも、神とか、創造主とかいわれるものを恨み泣きわめくことも無くなるのでしょう。
そう思うとちょっと寂しくなりますし、エゴを満たすために真剣になることも、満たされたときの高揚感も、全力で悲しむことも、全部、魂が経験したかったと言われればわかるような気がします。

 

エックハルト氏の上記の本には、

 軽いペインボディをもって生まれた子どもが、重いペインボディをもった子どもよりも霊的(スピリチュアル)に「進歩した」おとなになるとは限らない。それどころか、逆の場合のほうが多い。どちらかといえば重いペインボディをもった人たちのほうが、ペインボディが軽い人たちよりも霊的(スピリチュアル)な目覚めに達する可能性が大きい。もちろんなかには重いペインボディの罠に落ち込んだままの人たちもいるが、多くは自分の不幸にもう耐えられないという段階に達し、それが目覚めの強い動機になる。(P.158-159)

とも、書かれています。

 

霊的な目覚めなんて、求めてはいない!と、思う方もいらっしゃるでしょう。

でも、不安定な外部的な要因によって得られる一時的な快楽ではなく、内部に宿る生命の源と意識的に繋がることを目標に生まれてくる人も、いるように思うのです。

 

 

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