週末ぐらいは笑ってもらえる記事を書きたいと思っていました。

でも、自律神経に関する資料を見直していて、

サブスタンスPは迷走神経や舌咽神経の知覚枝頚部神経節で合成されC線維にプールされますが、サブスタンスPの合成は基底核領域のドパミン神経で調節されています。基底核領域のドパミン濃度が低下するとサブスタンスP合成が低下し、嚥下反射・咳嗽反射が低下します。

 

三光舎さんの『抗精神病薬による誤嚥性肺炎・窒息に性差が存在する可能性;その分子メカニズムは?』より引用

という文章を見つけてしまったので、急きょ内容変更。

今日も、かたいお話しですがお付き合い下さい。

 

痛みの伝達にも携わる神経ペプチド、サブスタンスP。

正直に言いますと詳しいことは何も知りませんでした。

それが、今、最も関心を持っている迷走神経の知覚枝頚部神経節でも合成されていると知り、がぜん興味が湧いてきたわけです。

 

進行性核上性麻痺と診断されていた母の嚥下には、ずいぶん苦しめられました。

それでも喉元過ぎればで、高齢な方々の訪問マッサージを行なっていた時も、嚥下障害について深く学ぶことはありませんでした。

 

 

母が亡くなる1年以上前だったと思います。

主治医から胃瘻の造設を勧められました。

認知症が進んだ本人に意見を求めることは出来ず、決めるのは私。

自分が拒否したことで、母に与えられている寿命を短くしてしまうのではないかという恐怖もありました。

それでも、自宅では、胃瘻で栄養は摂れても、病気が進行し自分では痰を出すことも飲み込むことも出来ず、介護される側もする側も大変な思いをする場合もあると認識していましたし、造設はしないと決めました。

 

でも、あの頃は、免疫にとって栄養がいかに大切かもわかっていなかったのです。

もう栄養が足りていなかったのに、まだ食べれるじゃない!と、思っていたのです。

 

あれから、肺炎やら感染症やらで3回入院しましたが、その度に経口摂取が禁じられ点滴のみとなるのですが、問題は、再度、口から食べて良いという許可がおりるかどうかでした。

 

ビデオ嚥下造影という検査だったのでしょうか?

食べ物が母の口から喉へと流れていく様子を、画面を通して見せられ、スムーズではないと指摘されたこともありました。

でも、あの頃は、点滴で充分な水分が体に行き渡ると、病室から歌声が聞こえてくるほど元気になってくれていました。

 

一生懸命、飲み込もうとしても上手く飲み込めなくなることを怖れていましたが、ちょっと違っていました。

飲み込む以前に、なかなか覚醒しなくなっていきました。

 

そして、3度目の入院中に、危険だから口から食べることは許可出来ないと言われました。

 

胃瘻造設をしていない母にとって、それは、死の宣告でもありました。

 

母がいなくなってしまった淋しさは大きく、穴を埋めるように数週間後にはマッサージ師養成学校への願書を出していました。

 

母が旅立って、来年の2月には14年になります。

 

一つの方法でしかありませんが、何が起きているか真に理解してあげることも癒しをサポートすると思っています。

 

どの先生だったか忘れてしまいましたが、

「亡くなられて頭を開いて見なければ、本当のことはわからないんです」と、言われたことがあったような。

 

宇宙開発が進んでも、人間の体のことはまだまだわからないことも多いのでしょう。

それでも、母に起こっていたことも、もっと知りたいと思います。

 

もし、あの頃に戻ったなら、より揺らぐことなく、日々母にクレニオセイクラルセラピーを行なえるようになりたいのです。

 

 

 

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