FRaU webの2022年2月21日の記事。

情熱大陸でも大注目!葉っぱ切り絵アーティストがADHDから光を見つけた瞬間

 

怒られてばかりの会社員だったリト@葉っぱ切り絵さん。

彼が、悩みながらも自分を信じ葉っぱ切り絵アーティストになるまでの道のりを語ったインタビュー記事には、励まされる人も多いと思います。

ぜひ、前編だけでなく、続く後編も読んでみて下さい。

 

ADHDという言葉との出会い

という章には、

ADHDの性質を読むと、ひとつひとつがあまりにも自分に当てはまりすぎる。要領の悪さや不器用さ、物忘れの多さといった、自分の直したくても直らないダメな部分は、先天的な障害によるものなのではないか……。そんな思いから病院を訪ねてみると、案の定「発達障害」という診断。正直なところ「これでようやく会社を辞める口実ができた」と、ホッした気持ちでした。そして、怒られてばかりだった会社から、そのまま逃げるように退職したのです。

と、書かれています。

 

「発達障害」という診断がなされるようになったことの弊害も確かにあると思います。

けれど、まだ努力が足りない、頑張りが足りないと自分を責め続けてきた人が、診断名がついたことでほっとするというのもわかる気がします。

 

学校を出て働き始めると、ほぼ全ての職場に、このぐらいの時間では、これぐらいの仕事をこなさなければいけないというルールがあります。

 

そして、その基準をこなすのが厳しく、何とかクリアしようと懸命になっている人にとって、この社会は結構きびしかったりするのです。

 

上記引用の続きに、

とはいえ、生活するためには収入を得る必要がある。ハローワークに行き、自分の学歴や経験などの条件を入れると募集は5000件。そこに障害者という条件を入れると20件に。さらに通勤できる場所でという条件を入れるとたった3件に。そこでようやく、ここ(=ハローワーク)には自分の仕事はない、と気づいたのです。

と、ありますが、「発達障害」という診断名がついたら、どこの職場でもノルマが少し緩やかになるという訳ではありません。

 

次の、自己肯定感を持てない場所からは逃げたっていい という章には

そういえば小さい頃から、集中力「だけは」人一倍強かった僕。(中略)

よく「得意なことを生かそう」「強みを見つけよう」と言われますが、人に自慢できることなんてそうそう見つかるはずありません。だったら、自分の弱みに向き合って、それを強みに転換するしかない。「正解」が自分ではなく他人にある会社ではうまくやれなくても、場所を変えれば、自分の中の「正解」で活躍できるかもしれない。生まれ持ったものは変えられない。「弱み」が「弱み」のままになってしまう場所なら、そこから逃げたっていいんじゃないか。

と、アートの道に進むことを決めたときの、彼の気持ちが書かれています。

私は、この言葉に感動を覚えますし、何より、ご自分でも仰っているように、自分の中の「正解」で活躍できるようになるまで、自分を信じ、歩みを止めなかったことを凄いと思います。

 

恐縮ですが、自分の話しをさせて下さい。

大学時代、ボランティアサークルに入り、バイトも障害を持つお子さんのお世話のみ行なっていた私は、早くから、卒業後は福祉の道に進もうと決めていました。

 

けれど、卒業式を待たずに、住み込みで、規模の小さなグループホームで働き始めたものの、はっきり言って使いものにならず、数ヶ月で家に逃げ帰ることとなってしまいました。

 

小さい施設だから皆んなの料理を作らなければいけなかったのは最悪でした。

まだ強迫症状が尾を引いていて先の尖った包丁は苦手だし、何より、人が口にする物を作るというだけで大きなプレッシャーになっていました。

おまけに、時間に追われないバイトをしてきた私には、決められた時間で決められた仕事をこなすということが、とても難しかったのです。

 

社会人への第一歩で受けた洗礼は大きく、自分だって人並みに出来る、それを証明したいという強い思いが生まれました。

 

あれから、紆余曲折ありましたが、十数年前、マッサージ師の養成学校に入ると、先生から、免許を取るまでは、リラクゼーションでもマッサージのバイトを行なってはいけないと言われました。

 

卒業後、同僚から、

「それでもやるでしょ⁉︎」と、言われたこともありましたが、規則に弱い私は、短時間のホテルの客室清掃のバイトを始めました。

 

けれど、早い人の2倍ではきかず3倍かけなければ掃除が終わらない。

 

自分には向かないとわかっても向くバイトが直ぐ見つかるとも思えない。

あの、自分だって人並みに出来る、それを証明したいという思いもムクムクと頭をもたげ、貴重な3年間だというのに、かなりのエネルギーを全くスピードの上がらない清掃に注ぎ込んでしまいました。

 

リト@葉っぱ切り絵さんとは大違いですよね。

 

でも、時間はかかりましたが、やるだけやってわかったことがあります。

 

それは、ある会社、もしかしたら社会が求めるスピードで仕事がこなせず、労働者として評価されなかったとしても、一人一人の存在価値には全く関係ないということでした。

 

20代後半で、再び福祉の仕事に就いたときは、人間に優劣などなく誰もがかけがえのない存在だと、時には口にすることもありました。

けれど、コンプレックスだらけの私は、自分の価値を認めてはいませんでした。

 

でも、40代後半までやるだけやったら、腑に落ちたというか、わかったのです。

 

リト@葉っぱ切り絵さんが、

「正解」が自分ではなく他人にある会社ではうまくやれなくても、場所を変えれば、自分の中の「正解」で活躍できるかもしれない。

と、思われたように、絶対的な正解も、価値も無い。

 

会社や社会の正解が私の正解ではなく、私の正解が誰かの正解でもない。

そう、やるだけやって私がわかったことも、今生、私が見つけた正解であって、違うと思われる方も多くいらっしゃることでしょう。

どうしてか言葉で説明出来ないのも、そのせいかもしれませんね。

 

リト@葉っぱ切り絵さんの集中力は半端じゃないんだろうな、何て、言い訳をしている自分もいます。

でも、私もこの場所で、自分の本当の声に耳を傾け、自分を信じ、彼のように前進し続けていきたいと思っています。

 

鳩森八幡神社能楽殿

 

千駄ヶ谷の小さなリラクゼーションサロン

はるのいざない  

ホームページ

メニュー・料金

「はるのいざない」は不定休です。

下記ページで予約可能日を確認のうえ、ご予約下さい。

予約可能日

 

にほんブログ村 健康ブログ 心と体へ
にほんブログ村

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 癒し・ヒーリングへ
にほんブログ村


リラクゼーションランキン