色覚障がいは、国内に、約 320 万人の色覚障がいのある人がいるとされ、男性の 約 20 人に 1人(約 5%) 、女性で約 500 人に 1人(約 0.2% )の割合で現われるとされます (参考:日本眼科学会ホームページ)。
平成15年に文部科学省が策定した「色覚に関する指導の資料」において、色の判別を要する表示や教材を用いる場合には、誰でも識別しやすい配色で構成し、色以外の情報も加える工夫が必要であることを記載し、学習指導の場面において留意すべき事柄について具体例が例示されていますが、一方で色覚チョークを導入する・しないは自治体の判断にゆだねられています。
板書の留意点の例示は以下。
(1) 緑色黒板上に赤や青色のチョークを使用すると見にくいので、主に白や黄色を用いる。
(2) 重要性を強調するためあえて赤チョークなどを使用する場合、別な色でアンダーラインや囲みをつけるようにする。
(3) 色チョークを使用する場合、色名をはっきり告げるようにする。
(4) 文字、図、絵等はできるかぎり大きくはっきりと書く。
(5) 図を描いて、色分けをする場合には、文字や記号を併記するとよい。また境界線等は白チョークを用いて区別をはっきりさせる方法等を工夫することが大切である。
(6) 黒板の表面にチョークの粉が残って他の色と混じることのないよう、常にきれいにしておく。
白と黄色以外はなるべく使わないようにすると書かれていますが、学校現場で赤は使っている実態があるはずですし、色覚に配慮されたチョークを導入することは、色覚の生徒たちに見やすい板書になることに留まらず、教員も多様なチョークを使用することで、学習環境の向上が図れると思います。
例えばどちらが赤いですか?といった生徒への二択問題では、色だけの指導に留まらず、形や記号、文字、境界線など色以外の情報を加えることが必要としています。
色覚に配慮された5色の色覚チョークを導入する際は、普通のチョークと導入コストに差異がないため、導入する自治体が相次いでおり、今後の動きに注目です。
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参考文献:色覚に関する指導の資料(文部科学省)平成15年