今、後藤田正晴さんの「政と官」という本本を何度も精読しています。
後藤田正晴さんは私が尊敬する政治家のうちの一人で、平和と原則論、情をもって政治の中枢におられた方です。
この「政と官」は行政マン、政治家の方々の必須のバイブルと思います。
この本を一読してまず思ったのが、政治家としての職業への愛、日本への、日本人への愛が溢れていること!

その中の有名なフレーズに『役所の窓』という言葉があります。
『当選し続ける政治家は人間の機微がわかる者である。
役人は政治家をバカにすることがある。
しかしそれは間違いだ。
政治家は、どんな人でも人間に自分の名前を書かせるのである。
それだけの何かを政治家は誰でも持っている、ということを認識すべきだ。
(役人は)役所の窓しか物事を見ていない。
決定的に彼らに不足していることが、視野の広さである。
思い上がった役人の中には、政策の中立性を保つために自分たちが政策をつくる、などという者がいる。
これは行き過ぎた発想である。
認めるわけにはいかない。
政治家は常に大衆の評価に晒され、森羅万象、全ての問題に関係している。
いわばゼネラリストである。
それに対して役人はスペシャリストだ。
本来、その調和こそ必要である。』

これに役所や役人はシンクタンクに徹するべきだという結びに向かいます。
うーん、納得やる気なしピスケ
政治家とは何か。役人とは何か。
政治家と役人の違い、リーダーとして大切なこと、原則。。
後藤田正晴さん流石です。
こんな政治家になりたいなあカナヘイピスケ
『政治家にとって何が最も大事かといえば、人情を理解して、大衆から信頼を得ることである。これが最も大切なことだ。
そうでなければ、政治家として生き残ることはできない。
政治家が人の情を理解するとき、初めて人々はその政治家を信頼する。
あの人がやっていることだから間違いない、と確信するのである。
そこに、政治に対する信頼が生まれる。』

『政治家の役割は、国民全体の利益と選挙民の利益の間に立って調整することである。
場合によっては、選挙民の意に反し、選挙民に痛みを伴う政策でも敢えて実行しなければならないこともある。
そういう場合、政治家は選挙民を説得しなければならない。この説得力は、政治家にとってきわめて重要な能力である。
そのベースになるものは何であろうか。
分析力や情報収集力や、あるいはまた、弁論でもない。基本は、政治家に対する選挙民の信頼である。あの先生はそういっているから間違いないという確信を、選挙民が持つようになることだ。
そのためには政治家は人の情に通じていなければならない。』

『目的意識を常に明確に持ち、その目的に沿って正確に物事を推し進める姿勢が必要だ。』

『政治というものは、政治家だけがつくるのではない。
民主主義社会では、全員でつくっていく。だからこその「民主」主義である。
政治は、誰にとっても、人ごとではない。まるで、自分と無関係であるかのような批判をする者がいる。
それは、天に唾を吐くようなものである。
国民が政治家を育て、政治家はその期待に応える。
これこそが、民主政治の根本原則だ。』
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大東市議会議員 中村はるき
「政治に未来の声を。」
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参考文献:「政と官」後藤田正晴著(講談社刊)