命題であり、最上位概念の「目的」。目的を達成するために資源をどう配分し、何に集中させるのかという選択である「戦略」。戦略をどう実行していくかという具体的プランである「戦術」。
では具体的に東京から大阪に行く場合の具体的な例を。
まず目的は「大阪に行くこと」
目標は「カネか時間か」
戦略&戦術共に
大阪に行くという正しい戦略(方向)。
飛行機✈か新幹線で行く戦術(プラン)。
目標が早くなら飛行機✈。快適なら新幹線。
戦略&戦術が
大阪に行くという正しい戦略(方向)。
自転車か徒歩で行く戦術(プラン)。
戦略&戦術共に
間違った(方向)という戦略。
自転車か徒歩で行く戦術(プラン)。
=リカバリー可能。気づいた時はまだ近い
戦略&戦術
間違った(方向)という戦略。
飛行機✈か新幹線で行く戦術(プラン)。
=リカバリー不能。気づいた時は遠い
目的戦略を先に決める。
戦略の方が戦術よりも大切。
=正しく見定めることが重要。
良い戦略とは何か
選択的か？やることとやらないことを明確に区別できているということ。
明確な選択があれば、やることが絞れ、同時にやらないことが明確化し、限られた資源を有効に集中投下出来る。
十分か？戦略で投下し、資源が十分で勝てるかどうか。
継続可能か？立案した戦略が中長期的に継続出来るか。
どれだけ長く競争優位を維持出来るかという視点。
競争相手(例えば近隣自治体)がすぐに追随してくる戦略、資源が枯渇し継続不能になるのはやらない方がまし。
特徴との整合性は？強み、弱み、資源を有利に活用出来ているか。
素晴らしい戦略は相手と自分の特徴の違いを自分に有利に活用出来ている。大きい相手に大きいゆえの弱点がある。不利に思えても不利の裏に自分たちは何か持っていないか、相手に勝る特徴はないかを考えること。
= 自分が相手ならば何をされるのが一番困るのか考える。
マーケティング戦略に優れた事業
今回、提案する同窓会補助事業で言えば、
目的=人口増加(移住定住促進)目標=子育て世代戦略=大東市の強み戦術=同窓会補助事業
市出身者が大東市内に同窓会を開催する際に補助金を交付するもの。その代わりに市のパンフレットを配布してもらうことで、移住、定住、市の魅力関心向上に繋げるもの。
選択的か？=Ｕターンに絞った施策なのでやることが明白で選択性がある。十分か？=予算は安価である。継続可能か？=予算が安価。かつ、市出身者が対象なので競合なし。特徴との整合性は？=大東市の強さは大都市との近さ(強み)。近さは来やすくもあり流出先でもあるため(弱み)、同窓会は開催しやすいと言える。ターゲットを絞ったパンフレット作成、 同窓会補助事業の提案にチャレンジ
若者にダイレクトにアプローチ出来ることが何より素晴らしい❗
まとめ適切な目的を設定し、Who(誰に？目標)を決定し、そのWhoに対してWhat(価値・資源のどこを訴求するか？戦略)を決定し、最後にHow(どうやってWhoにWhatを届けるのか戦術)を決める。
=それぞれに質の高い情報を必要とする。
その他まとめ戦略的とは、目的戦略戦術の順に考えること。戦略や戦術が分からなくなったら、もう一度、目的を確認する。戦略の方が重要なのは、大きな戦略ミスは戦術でカバー出来ないから。しかし、戦術が弱くても目的は達成出来ないので、戦術の詰めは重要。
過去記事ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
政治にマーケティングを＠序章
http://ameblo.jp/haruki0225/entry-12227371766.html
政治にマーケティングを2＠目的と目標は違う‼
http://ameblo.jp/haruki0225/entry-12227691039.html
政治にマーケティングを3＠オープンデータ戦況分析
http://ameblo.jp/haruki0225/entry-12227881858.html
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参考文献:「ＵＳＪを劇的に変えた、たった一つ考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門」
森岡毅著(株式会社KADOKAWA刊)
「まわりを巻き込む技術」
小林正典著(ポプラ社刊)