す べ て の
コ ト バ に
愛 が あ る 。
コトバ家 吉井春樹（ってこんな人？）です。
コピーライター、クリエイティブディレクターを経て、
写真詩集を出版。詩人、エッセイスト、などの傍ら、
コトバの自己表現トレーニングの「コトトレ」主宰。
号泣している赤ちゃんが
しずかに泣き止む音楽として
ずいぶん前から話題になっている
反町隆史さんの「POISON」。
他にも、
「タケモトピアノのCM」とかも
ときどき話題に出てきたり、
ビニール袋をくしゃくしゃさせたり、
動物の鳴き声を聞かせてみたり、
親の声を録音して語りかけてみたり、
いろんな「泣き止む」ための
方法や道具が編み出されているものです。
そのどれも
赤ちゃんを怖がらせたり
びっくりさせたりするものではないんです。
泣いている赤ちゃんって、
怖がらせたり、諭したりしても、
怒ったり注意したとしても、
泣き止む、なんてことは
ほぼないものだと思います。
それどころか
もっと泣いてしまう、
いわゆる「ギャン泣き」に
どんどん拍車がかかるような感じ。
いろいろなものを試す中で、
たまたま、不思議な曲や音などで
ふと泣き止んでくれることがあるのですね。
もちろん、個人差はあるでしょうし、
「タケモトピアノ」は試してみましたが、
わが子には、あまりお気に召さなかった記憶があります（笑。
それって、大人でもきっと、
根本的には変わらないとも思うんです。
同じ人間ですもの。
泣いているときに限らず、
怒ったり、煽ったり、怖がらせたり、
そんな感じで、「泣き止む」とか
「心が変わる」ということは、
あんまりないんじゃないかと思うんです。
大切なのは、
ひとつの方法だけではなくて
いろいろな方法を試して伝えてみること。
おすすめされているものや
これしかないと思っているものが
えてして効果がない場合や
変化を伴わないこともあるものです。
自分なりに創意工夫をしてみて
想いを伝えてみることや、
想像以上の何かを試してみることで
心を癒したり、想いが通じたり、
蟠りがほどけたり、泣き止んだり、
につながっていくことがあるかもしれません。
相手に思いを伝えたいとき
相手に願いを叶えてほしいとき
相手を癒したいと感じているとき
相手に幸せでいてほしいと願っているとき
思いどおりにいかないこともあるものです。
だけど、一度であきらめるのでなく
まずは同じ方法やコトバで試してみて
それでもうまくいかなければ
別の方法やコトバで試してみる。
だれかやなにかを参考にするのもいいけれど
なんとなくの直感で、みのまわりにあるものや
ふと思い浮かんだコトバを伝えてみたりする。
それが、何かの偶然や奇跡で
伝わって、ほどけていったり
やわらいでくれたりするかもしれません。
だれだって
心の片隅にずーっと
赤ちゃんがいるようなもの。
その赤ちゃんに対して
どれだけ理論武装しても
どれだけ詰問をしたとしても
どれだけ叱責を繰り返しても
想いや願いは伝わらず叶わないもの。
太陽でも、北風でも、
どちらでもない答えを
きっとあなたとその人の間にだけ
見出すことができるはずです。
「コトバに傷ついたことがある」
「コトバに繊細である」人たちだからこそ
安心をもとめて、大丈夫をつくって、
すこしでも、心ないコトバから自分を守ってもらえたら。
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コト 記事中にいいコトバをみつけたら、
トレ コトバハントを！（ルパン気分で）
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