我が家の前の小学校の桜が、「アッ」と言う間に満開に
なりました。近くの公園の桜もきれいに咲きそろい、散歩
をする人たちに、微笑みを与えてくれます。
綺麗な桜ですが・・・今から10年前に亡くなった母を思い
出します。世田谷区にある火葬場の桜が満開でした。
また主人が入院していた病院の前に、大きな公園がありました
その公園の桜も満開でした。次女が車椅子に、体の弱った主人を
乗せて満開の桜の下を、押している姿を今でも忘れる事が出来ません。
間もなく主人は天国に参りました。
綺麗な桜ですが、此の頃の苦しさ悲しみは、何時までも消える事は
有りせん。
大東亜戦争で玉砕した父は、丁度桜の花が咲く頃に母と結婚した
そうです。まだ37歳の若さで、5人の子どもを残して父は戦死しました。
何処でどのような死に方をしたのかも解りません。勿論遺骨は有りません
桜の花は日本の花です。然し私には悲しい淋しい思い出が有る花です。