抱え切れない2009〜 | ©猫と春風の花慈しみ愛で。心。

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猫たちと暮らす穏やかでささやかな日常。
当たり前だけど、当たり前じゃない、
がかけがえない特別な宝物の瞬間瞬間。
一日一日大切に丁寧に重ねています。
(旧ブログ「神様がくれた宝物2007〜」より)



数え切れない程の=抱え切れない程の


神様がくれた宝物

変わらないこと



今日も変わらぬ


武士の包容力




  2009.12.10撮影
   ブシ2歳6ヶ月
   ミアサン7歳7ヶ月




心なしか




妬ける



でも




邪魔はしないでおくよ






auデータフォルダ完璧満単


X'masのプレゼントにはフォルダの空きが欲しい


過去記事の写真整理はなかなか難しい


消せない


空かない


消せない



でも空かない



どんな下手な写真も


どんなつまらない記事も



私にとっては



大切な宝物



思い切りの悪い私



ブログに限らず何でもかんでも抱え過ぎ



でも



これまでのどれもこれも



どんな気持ちも



大切な私の一瞬一瞬なんだ



全部ひっくるめて私なんだ



何かあった時に



その引き出しの中身が


ふと助けてくれたりもして…




その時の感情は時の経過と共に



薄ぼんやりと柔らかくなっていたりもするけれど



中には鮮明に思い出せることもある




なかなか捨てられやしない



データフォルダのように



満単まで保存していくんだろう



なるべくなら



できるだけ幸せを保存していこう




そんな抱え過ぎな女










柔らかな夜…




父、病に伏した二人の兄、そして母、最後の兄…                            一人また一人…                       見送らねばならなかった末っ子の悲しみを


一人残されたという例えようのない孤独と不安を…


帰る場所を失った重く色の無い倦怠を                       押し潰されそうになる頼りなさを


それらはわたくし自身の心が勝手にでっちあげた幻想さと笑い飛ばしながら


時に悲しみさえまだ知らぬ遠い幼き昔に想いを帰す


家族の耐えることのない笑い声が聞こえる


私の名を呼ぶ暖かい声が聞こえる


父のごつごつした大きな手が私の頭を撫でる感触がある                         それは確かにそこに存在した


そして私は今ここに生きている


全てを抱え


そして全てをあの遠い空へと帰す


自由という不自由さにもがきながら


それでも今ここに在る幸せをひとつひとつ数え


そして歌い


笑い


希望をたぐりよせる


ほら


空が笑った


風が歌う


明日が聞こえる


柔らかな優しい空気が私をそうっと抱き締めた


真綿のように


柔らかな


柔らかな


とても柔らかな夜が私に頬ずりをした






嗚呼…



武士の爪が3本しか切れなかった


3本しか切らせてくれなかった


嗚呼…                 武士も怖いかもだけど…


母さんはもっと怖いぞ








2010/02/02 02:02


息が詰まる


誰もいない


白銀の広野で


思い切り深呼吸をしよう


全身の血が入れ替わる程


深呼吸をしよう


思い切り叫んだら


全て吹き飛ぶんだろうか


本当はどんなに時が経ったって


悲しみなんて消えやしない


沸々と湧いては消え


消えては湧く


泡ぼこのように



悲しみは


ほんの少し甘美な味がしたりもするから


誰だって


ついに悲しみを止めらやしない


何を悲しんだらいいのかさえ分からなくなる程


数えきれない程の悲しみで一杯さ


悲しいのは私だけ


でも悲しいのは私だけじゃない


悲しいのは私だけじゃないけれど


悲しいのは私だけ



糸の始まりと終わりがあるように


命は始まり


やがて終わる


『終わり』は


まだ何もなかった『始まりの前』に戻るだけ


生きたという足跡だけを残し


空高く散り


解き放たれる



生きたという足跡は残る人の心に黒い点を残し


黒い点はやがて


無数のヒカリの束となる


溢れ落ちては拾い集め


拾い集めては


またまとまりなく撒き散らかす



きちがいじみたカタマリが


振り子のように


心を揺らす



それを蹴散らして


蹴散らして


笑ってやる


圧縮して丸めて


飲み込んでやる


だから何だというんだ


どうということのない


ただの心の産物



幸せが悲しみを優しみに変える


幸せの欠片を集めるから


明日また幸せの欠片を集めるから



白銀の広野で


思い切り深呼吸をしよう


全身の細胞が入れ替わるほど


深呼吸をしよう



厄介に絡んだ糸の始まりと終わりを


丁寧にほぐしながら探す




 2010.2.1 


ただの『詩…のようなもの』です

どうかご心配なきよう宜しくお願い致します。