あをによし | ©猫と春風の花慈しみ愛で。心。

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猫たちと暮らす穏やかでささやかな日常。
当たり前だけど、当たり前じゃない、
がかけがえない特別な宝物の瞬間瞬間。
一日一日大切に丁寧に重ねています。
(旧ブログ「神様がくれた宝物2007〜」より)




先日写してアップしなかった写真。


色々。

アップするべきかどうか迷い。

過去からずっと、身近で、誰も知る筈のない撮影場所にさえ明らかなストーキングやその事実の一致など、

色々あった経緯と、今の状況下で、私が写した場所が判ってしまえば、また自由が損なわれる心配もあり。

今回の勤務先は限らた情報の下にあり、写真たちからも当に判っているか知らないけれど。


でも分かったとしても普通ならば何も起こらないのだ。

どんなに溢れる情報があっても、何も起こらないのが普通なのだから。


気にしない。



いつもの場所。綺麗に暮れていて。

日は少しずつ長くなり、薄白々とまだ明るく。夕陽の色を出すには微妙な時期。出来るだけ肉眼で観えた色に近くなるまで色のトーンを落として。

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いつも同じ場所から、季節により日々や色の変化など写してきたりしましたが。


何気なくいつもの場所からいつものように写して。

その場を離れても尚去り際にも眼はずっと夕陽の方向の景色を追いながらゆっくりと歩いていて。


思わず足を止めた場所。

どうしても撮らずにはいられない。今この季節、この時間、この時のこの気候だから観える、

条件から言えば二度と完璧に同じにはならない「稀な特別」という瞬間の風景と色だと思ったから。

また明日もっと素晴らしくなるかも知れないし、或いはもう出会えないかも知れない。

まだもっと素晴らしい瞬間に出会えたら幸運。

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暗い風景だけれど、しっくりと落ち着いて好き。水墨画のように。少し古風なシルエットと。

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あをによし 奈良に暮る陽の 紅と 青薄くして まだ暮れないと

青薄くとも まだ紅と

青薄くとも まだ蒼く 紅で 暮れないで いつまでも 紅で


色が、まだ行かないでもっと観て、と私の背中を叩いた。



春風



23:05


時も常に稀な特別。