物語のような猫 《茜さす君》 | ©猫と春風の花慈しみ愛で。心。

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猫たちと暮らす穏やかでささやかな日常。
当たり前だけど、当たり前じゃない、
がかけがえない特別な宝物の瞬間瞬間。
一日一日大切に丁寧に重ねています。
(旧ブログ「神様がくれた宝物2007〜」より)




旧blogの頃から野良猫さんも沢山撮り続け。

欲張りでしょう?

三匹も居て。

目の前に近づいて来てくれたら。

もう「撮らなければならない」くらい無意識に携帯のカメラを準備してしまう。


好きなシーンのひとつです。再。


2014年3月。

今の仕事を始める前に、保険で細々と過ごしながら、色々仕事を探していて。

春初め、穏やかな気候の日。見上げるほど大きな沢山の木々たちがひしめき、噴水のある水辺や。広々とした長閑な公園で。

怪我をしたのか、誰かの「手当て」という優しい手による包帯にくるまれて。

向こうから公園の中央を悠々とゆったりとした足取りで歩いてくる可愛い子。


ファイル0024.jpg


他にも何匹かいて。でも怯みもせずに堂々とした様子は、ボスの風格もあり。


脇目も振らずに一点に目を凝らして。


真っ直ぐと一直線で向かった先は。




おじちゃん。ご飯あるの?

ファイル0025.jpg



その後ろ姿が、もうたまらなく可愛くて可愛くて。



サラリーマンのおじさまは、どうしたものかとオロオロされて。

背後からも黒い子に覗き込まれていたり。


そんな長閑でほのぼのとした光景。


その公園は、誰かは判らないけれど、お世話をされて見守っておられる方がいらっしゃるようで。

白い包帯が、姿は見えない誰かの優しい愛情に見えて、また更に心ほのぼの癒やされ。


どの子もみんなおっとりと。公園を訪れる人々を癒やしていました。

野良猫さんたちがお目当てで、おやつを持って来られる方も。


まるで今にも喋り出しそうな、絵本の物語のような野良猫さんでした。




茜さす 君白衣の 主(しゅ)のごとく 神降るやうに 鳴く声ひとつ



白い包帯が眩しくて。怯まない堂々とした様子は、まるで神様の使いのような凛々しさがあり。

のたりのたりと在るけれど。

鳴き声ひとつ神々しい。

与えたまわる命のやうに。


ただ懸命に命在る。私もまたそのようでありたい。



上手く言えないくらい愛おしい。




クローバー

今日も一日お疲れさまでした。

台風ラッシュ。備えあれば憂いなしです。


明日また素敵な一日になりますように

Happy!


春風



22:48