ベビーピュアホワイト | ©猫と春風の花慈しみ愛で。心。

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猫たちと暮らす穏やかでささやかな日常。
当たり前だけど、当たり前じゃない、
がかけがえない特別な宝物の瞬間瞬間。
一日一日大切に丁寧に重ねています。
(旧ブログ「神様がくれた宝物2007〜」より)





2000年初め。
今から10年以上前の子。


以前にも旧blogでアップしましたが。

どうしてもアンティーク風に作りたくて。

ベビーピュアホワイトのモヘアのクマを大胆に加工。

染め粉で鼻先や耳で手や足の先を染めたり、擦れた感じを出す為に毛を一部カットしたり。

真新しい真っ白に勇気を出して。
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どうしても、ぼんやりした顔になってしまうのは、内側が表れるのでしょうか。

赤ちゃんにしたつもりなのに。なんだか。


眼は艶無しのアンティークシューボタンを使用。艶を抜いていますがこれもグラスアイ加工です。
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今回はどんな子にしよう。

様々な想いを巡らしてイメージを膨らませる。

甘いお顔か、シュールな感じか。元気な子かシャイな子か。甘えん坊かしっかりものか。

心に持ち合わせの記憶から優しさ一杯膨らませて。


産まれた子が誰かの手に渡り、その幸せのバトンを互いの笑顔で渡し終えるまで。

想いをそこまで馳せて。


朝お弁当を作り、送り出す者に手を振り。愛犬と一緒に、学校へ行く息子を途中の橋まで見送る。

お日様に沢山の洗濯物を干したよ。広い家の隅々まで掃除機をかけた。

お夕飯の下拵えも冷蔵庫に入れたよ。

愛犬を抱いて、おばあちゃんに「行ってきます」

愛犬を助手席乗せたら、準備万端。

毎日の日課。

そんなささやかな小さな日常をまた心に重ねて。

にんまりできたら取り掛かる。

一枚のモヘア生地に型紙を写して大胆に裁断する。

それを一針一針丁寧に縫い合わせて、平面から立体を生み出す。

「幸せ」の心を揺るがさないように。

顔は細心の注意を払い。

技術より心。そんな幸せな気持ちが届くように。

大切に大切に箱詰めをして。

受け取った人が箱を開けた瞬間に、笑顔になれるように。

何度も蓋を開けたり閉めたり。

一番可愛く見えるように。

丁寧に周りに柔らかな半紙を詰めて。

ばいばい。またどこかでね。

ホッとするよりも、大切に産み出した子供を手放すような心境に。

1500回以上。大切な子たちとお別れをした。どこかで誰かが幸せでいてくれたら。



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