「宇宙(そら)」2009-06-07 | ©猫と春風の花慈しみ愛で。心。

©猫と春風の花慈しみ愛で。心。

猫たちと暮らす穏やかでささやかな日常。
当たり前だけど、当たり前じゃない、
がかけがえない特別な宝物の瞬間瞬間。
一日一日大切に丁寧に重ねています。
(旧ブログ「神様がくれた宝物2007〜」より)




旧blog「神様がくれた宝物」より。



◆タイトル
宇宙(そら)

◆記事カテゴリ
指定なし

◆公開設定
2009-06-07 23:38:47
公開



◆本文


宇宙(そら)


宇宙(そら)に浮かぶ星々のように


弧高なる人々の魂は


せめて消えゆく前に


果たして
何を残して
  

2004.11.28




息子のお月様


お母さん
お月様が僕達について来るよ


そうだね
どうしてついて来るんだろう?


きっとねお月様寂しいんじゃない?


そうだね


遠くまだ幼き頃の優しき君


まるで昨日のことように


原文後部
(まだ4歳の息子が車の中でさりげなく自然にポツリと言った

大人はどこでどんな風に

この豊かな想像力と感受性を失ってゆくのだろう

この短いさり気ない言葉の中に

彼の大きな優しさと思いやりを見たような気がした

人間は本当は
生まれながらの詩人なのだ

つまらない固定観念で
彼らの豊かなイメージを
壊してはいけない)


  1999.11.07



花泥棒


今日は私の心がつまずいてしまって


ちっとも起き上がらないのよ


何がどうということもないの


何故だか
どっさりとつまずいてしまってるの


誰だってそんな時はあるし


きっと僕達は間違いだらけさ


でも月はまだ笑っているし小鳥のさえずりも聞こえる


空も海もまだ青いし


僕の家に来てごらん


寒椿の花を見せてあげよう


ぽっちゃりとした真紅の可愛い花だよ


ゆうべ近所の公園の垣根に


月明かりに照らされて


あふれる程に咲いていたんだ


あまりに綺麗で
僕はつい辺りを見回しながら


思わずふた枝ほど盗んでしまったのさ


僕は花泥棒だよ


目撃者はお月様だけさ


少し困ったような顔で微笑んでいたよ


今の君の笑顔のようにね


ほら大丈夫だから



笑って



 2004.12.24




ずっと長年描きためてまとめて応募した詩編の一部より。四次審査通過。出版依頼(半々)。



追加


アニメばかりだった15歳の息子が

凄く面白い小説を見つけたと力を込めて熱く語る


現代社会を深くえぐり
人間の暗闇と光をあぶり出した

そんな作品らしい


私は独りでニヤニヤした

いつまでもニヤニヤした



2003.07.06