いつの間にか貯まったマイルが有効期限を迎えそうになった。


色々考えたが、妻・シノさんが久しぶりに週末2日間で東京へ行って、息子の寮を見学したいの!と提案。


長男はもともと歴史が好きで、大学では考古学を専攻したい、と言った。



以前は僕の母校である早稲田に学部問わずで行きたいと言っていたが、はっきり目標ができたのはよいこと。



『でもお父さんは俺にも早稲田に行ってほしいって期待しとるんちゃうの?』


と長男に問われたとき、少し考えてまっすぐに答えた。


『お父さんは期待する立場やない。君の選択肢が自分なりに考えた答えなんやったらそれに協力する立場や。君に期待するのは君自身やろ?やりたいことに進むための努力をしてそれが実るなら君は自分の期待に応えてる、いうことや』


というと納得した様子で明大の考古学に進学した。



そうして今時の子は好まない、伝統的な学生が自治をする寮に入った。


様々な学校の学生が集まるが、地理的に構成は半分以上が東大生、それ以外は早稲田や明治の子が多いらしい。


家賃35,000円(食事はついてない)で都心にあるのだからよい条件だろう。



風呂掃除や先輩の名前を期限つきで覚えなければならないなどで、すでに数名が『前時代的だ!』と言って退寮したらしい。


前時代て・・・同じ屋根の下で暮らす仲間の名前を覚えるのも自分たちが使うところを掃除するのも時代は関係なく当たり前のことやん。



長男自身は自分で選んだ道とそれに付随する生活を満喫し、寮生活が楽しくて仕方がないらしい。


見学しながらシノは、洗濯機も乾燥機も利用無料、わりと綺麗で広い部屋、礼儀正しい寮生、優しげな寮監さん、利便性、全てサイコーやん!と満足していた。



その後一度長男とは別れ、東京をぶらり。



僕はほぼ毎月一度は出張で行くが、シノにとっては20代を過ごした懐かしくも久しぶりのトーキョー。


もっとも彼女の興味はスイーツだけど。



自由が丘の有名店パリセヴェイユ。


中目黒のカカオエットパリ。


シノは元々ホテルのパティシエさんなので目を輝かせて吟味していました。


そして後者のケーキはホテルで食べようとテイクアウト、再度長男と落ち合うと・・・ケーキは春休み以来だからその時点でうまい!といいながら堪能。


レストランでも栄養を補充してまた寮へと帰っていった。




僕たちが東京にいる間、家の鳥たちは長女が世話係。


やたらとLINEで

『ウロコのブレンドってこれでいい?』

『ナギ、夜は餌箱をはずした方がいい?』

とか確認してくる。


几帳面な彼女らしくしっかり世話をしてくれている様子。

 


ご褒美にパリセヴェイユの焼き菓子を買い、日曜日は2時の便で早々に帰途に着いた。



いつも1〜2日家を空けると小鳥の世話のルーティンが狂うので少し面倒。


雛も気を抜くと足輪がはめられないサイズになってしまう。


この日も慌てて小紋鳥2羽、胡錦鳥2羽の足にギリのタイミングで輪を入れたのでした。





寂しかったよ、外に出たい!



しゃあないな〜



長男が家を出てもまだまだ賑やかな我が家でした。