数年前のこと。



ある地方裁判所で『検察審査会』のメンバーに選ばれ、その会長を引き受けることになった。



これは事件等が検察で「不起訴」とされたものの、遺族や関係者がもう一度調べてくれ!と訴え出た案件の妥当性を審査する会議体だ。



半年間の任期の間に色々な案件がくる。



大抵は不起訴相当の内容ではあるが、一件だけ納得できない事件があった(詳細は書けないけど)。



交通事故で人が死んでいるのに早朝のため証人がなく、加害者の一方的な言い分が通り、不起訴となった案件だ。



警察による1,000ページ以上にのぼる調書や写真を穴が開くほど見たのだが、どうしても現場における検証実験が充分だと思えない。



防犯カメラの後追いも困難だからといって加害者の身勝手ないい草をよくも素通りしたもんだと驚いた。



しかも加害者の身内、警◯官おるやん・・・




遺族の申請を読むと故人のひたむきでコツコツとした積み重ねの人生と加害者の場当たり的で他者に迷惑をかけ続けてきた人生が交差し、モヤモヤが頭を覆う。



休みの日には現場へ行き、イメージで再現を図るが加害者の証言の不自然さばかりが浮き彫りになる。



結果、具体的な調査不足点や証拠物および現場の地形から類推する結果との矛盾等をとりまとめて不起訴不当として検察に差し戻した。



不当の判断は当該地裁3年ぶりとのことで検察の面目を潰した形になり、関係があるか否かはわからないがその後の案件が突然回ってこなくなっているうちに任期が終了した。



世の中には知らぬ間に進行する理不尽がたくさんあるものだ。



たったひとつの案件であっても、構成員皆で一生懸命考えて出した結論は故人に対する餞くらいにはなったのではないか。



捜査や検証の質がまちまちで事実と異なる結論に苦しむ人はたくさんいるんだろうな。



そんなことを様々な事件のニュースを聞くたびに思い出します。





さて・・・気を取り直して少し生き物話を。



いきなり初夏がきたので通勤中にこんな子に遭遇。



コクワガタです。



道路の真ん中を歩いていたのでこれは轢かれると思い、拾って公園の樹上にリリース。



虫たちも活発になる温暖化、です。



最近多忙を極めて全く更新してないブログですが、色変わりの十姉妹(キョウちゃん)も元気。




そして娘がフクロモモンガばかり構うので拗ね気味のナギも元気です。