夫と次男と3人で、近所の古民家カフェに行った時のことです。
そこに置かれていた、この本のタイトルに強く強く惹きつけられ、即座に次男を夫に託して手に取りました。
本の紹介文によると、「母と子の繊細な気持ちのやりとりを、やさしいタッチで綴ったコミックエッセイ」とのことで、まずイラストの可愛さに癒されました。
そして、母と子の何気ない日常を描いたショート漫画の数々からは、お母さんの眼差しや言葉がけが、どれほど子どもの世界のすべてになっているか、よくよく伝わってきました。
極めつけは、本の帯に書かれている一言です。
「子どものころ、いつでもおかあさんにみててほしかった。」
…これには、思わず涙ぐみました(涙)
「ああ、子どもってみんなこうなんだ…」
「私はこんな母親の関わりがなかったから実感湧かないけど、これが子どもの自然な姿だよね…」
「きっとすごく小さい頃は、私もこう思ってたんだろうな…」
そんなふうに自分の子ども時代を振り返りながら、我が子にとって、母である私の存在がいかに大切か、噛みしめながらページをめくりました。
母親ってどんな存在なのか、
母親になるにはどうすればいいのか、
私は実母に何を求めていたのか、
私が子どもの頃に得られなかったものは何か…
そういったことが、優しく、シンプルに分かる一冊で、切なくも清々しい余韻が残りました。
最近は自分の時間が少し持てるようになって喜んでいますが、長男、次男、それからやがて産まれるであろう三人目が、「いつもお母さんが見ていてくれる」と実感できて、心から安心できるような母親でいたいと、改めて思います。