前回の記事で書いた、「出産時に43歳の場合、子どもの全染色体異常率は3%」という統計データについて、個人的に思うことが二つあります。

一つは、今の世間のトーンって、この10倍くらい高いような口調だなぁ、ということ。

あくまで私個人の感じ方ですが…

マスメディアやネットメディアが、「40代の妊娠・出産はリスクが高い」と伝える時の論調を見ていると、全染色体異常率に関して、「きっと100人いたら、20〜30人くらいあるのだろう」と漠然と思っていました。

メディア業界の事はわかりませんが、もう少し読み手が、ニュートラルに正確な情報を受け取れるような工夫があれば、と思います。

もう一つは、以前の記事でも書いたのですが…

40代の妊娠率・流産率を、水戸黄門の印籠のように語られる度にモヤモヤすること | 40代の妊活を丁寧に語りたい (ameblo.jp)

この数値はあくまで統計データであって、結局のところ、私個人がどうであるかは、誰にも分からない、ということ。

特定の個人に対しては、絶対に3%の方に入るとも言えないし、絶対に97%の方に入るとも言えない、と思います。

これらを踏まえると…

繊細で複雑なこのテーマについては、与えられた情報を鵜呑みにせず、「自分で情報を調べた上で、納得いくまで考えることが一番大事なんじゃないか」というのが私の意見です。

そもそも、統計上の数値が「高いか、低いか」を評価できるのは当人だけですし、高い/低いだけでなく、その数値をどう受け止めて、今後どう行動していくかは、自身の人生観に照らして、己で考えるしかないように思います。

その結果として、

妊活を続けることにした方、
妊活を終えることにした方、
 

など、いわゆる「答え」の形は、一人ひとり違うように思います。

「絶対の正解」なんてものはなくて、「その人にとっての正解」があるだけではないかと思います。


(つづく)