長男を亡くした2ヶ月後…

私たち夫婦は、初めて、子どもを亡くした親が集まるピアサポートの場に行きました。

その時に知り合った、あるご夫婦がいます。

その方達とは、境遇がよく似ていました。

・第一子だった(その方達は女の子、私達は男の子)
・妊娠30週台の妊婦健診で急に異常が見つかり、緊急帝王切開になった
・その後、NICU入院中に亡くした(その方達は生後5ヶ月、私達は生後2ヶ月)
・奥さんと私は同い年
・旦那さんと夫は1歳差   ……

おかげで自然と話が合い、個人的に親しくなっていきました。

 

そして三度目にお会いした時、実は、奥さんが妊娠されていることを知ったんです。

その方達は、出産も、娘さんを亡くされた時期も、私達より早く、最初にお会いした時点で産後一年が経過していました。少し前から体外受精の治療を再開して、授かったそうです。

 

それは、当然と言えば当然ではありますが…

 

長男を亡くしてまだ半年しか経っておらず、妊活を再開したばかりの私には、ショックが大きかったです。

 

その後も、ショックを感じながらメールしていたのですが、決定的だったのは、最初の稽留流産の時でした。

 

妊娠検査薬で陽性反応が出て、どんどん濃くなっていく様を眺めては、涙が出るほど嬉しかっただけに。そして、流産なんてその時は全く考えていなかっただけに。クリニックで流産の可能性が高いと言われた日から、奈落の底に突き落とされたような、一層辛い時期が始まりました。

 

そんな時、天真爛漫なタイプの奥さんから、近況報告と共に、ご自身の妊娠経過への不安が綴られたメールが届き、もうきつくて、辛過ぎて、なかなか返信できませんでした。

 

やがて、「最近なにかと忙しくて」と、私の方から距離を取っていきました。(取らないと心が破裂しそうだった、というのが正直なところです。)

 

その後…

 

きちんと連絡を再開したのは、次男が誕生して、お食い初めが終わってからでした。

 

ご夫婦は泣いて喜んでくれましたし、距離を取っていた理由も察してくれたと思います。

 

今では、お互いの子どもも含めて、家族ぐるみで付き合っています。「これからも末長くよろしく」と頭を下げ合って、仲良くしています。

 

ですが、第一子を亡くした親同士の一方が次の子を授かり、もう一方が流産続きだった頃の絶望感と孤独感、壮絶な辛さを思い出すと、未だにいたたまれなくなります。