妊娠31週で緊急帝王切開で産まれ、NICUで懸命に生きてくれて、生後2ヶ月で亡くなった長男のカルテ開示。

ずっと気になってはいたんですが、意識の真正面に置くと、亡くなった当時を思い出してあまりに辛いので、長い間、敢えて意識の周辺に置いて考えないようにしていました。

ですが、次男が無事に生まれて数ヶ月経ったことと、夫の転職が決まったことで、一つの区切りとして、思い切って申請することにしました。

心のハードルの高さに比べて、実務は拍子抜けするほど簡単で、長男を出産した病院の医事課に電話で相談した後、必要書類を整えて提出するだけ。

必要書類は、A4一枚の申請書(名前や住所、開示したい診療科などを書く)と、長男との親子関係を証明できる書類(戸籍謄本など)の二つだけなので、さほど手間ではありませんでした。

ただ、カルテ開示に必須ではありませんが、私達は主治医との面会を希望しました。

主治医に会ったのは、長男が亡くなるまでの2ヶ月間と、その数ヶ月後に遺伝子検査の結果が出た時のカウンセリング、それから、次男出産の入院中に一度顔を見に来てくれた時でした。

「この先生が主治医で良かった」と心から思える、有能で信頼できる先生なので、「医療ミスを疑って開示申請したわけではなく、長男が生きた証として欲しいだけなんです」と直接説明したかったんです

それに、一つの区切りとして会っておきたい気持ちもあって。

その事を医事課を通して主治医に伝えてもらうと、快諾して下さり面談日が来月に決まりました。次男を連れて午前中に主治医と面談し、その帰りに医事課でカルテを貰って帰る予定です。

ちなみに、カルテ開示の費用ですが、天使ママ、天使パパの参考になればと記しておきます。

 

先日、医事課の担当者から電話があって、長男は2ヶ月の入院でカルテ枚数が1,200枚台。このコピー代が1枚10円なのと、レントゲンなどの画像データを焼いたCDが1枚100円で、合計12,000円台の費用がかかると聞きました

カルテは、受け取っても見ないで大事にしまっておくつもりですが(当時をリアルに思い出すには、まだ時間がかかりそうです)、長男が生きた証を手にできるのは嬉しいし、こうしたアクションを起こせるようになったこと自体が、私たち夫婦の少しずつの変化を感じられて感慨深いです。