私の夫は、2歳年上の44歳です。

私が30代前半の時に結婚して、もう10年になります。

毒親家庭で育った私とは対照的に、夫は愛情深い普通の家庭で育ちました。そして、絶対に子どもが欲しいという強い思いがあり(それは普通のことかもしれませんが、私からすれば驚きでした)、子どもが欲しくなかった30代の私を根気強く説得してくれました。

さらに、長男妊娠期→長男NICU入院期→長男を亡くした悲嘆期→妊活再開後の流産期→次男妊娠期→現在に至るまで、都度私のサポートに徹し、私からの理不尽な八つ当たりも黙って受け止め、何かあってもなくても常に話し合ってくれます。

面と向かってはあまり言えていませんが、夫には心から感謝しています。

そんな夫に対して、最近すごいなと思っていることが二つあります

一つは、妊活のマイペースさが揺らがないこと。

私が、体外受精で妊娠したママ友に心揺さぶられたり、タイミング法の気の遠くなる道のりにたじろいだり、生理再開はいつかとヤキモキしたり、以前よりも多嚢胞気味の影響が増しているのではと気にしている横で、夫は全く動じていません。

「生理はいつか必ず再開するから、焦らず待てばいい。」
「自分たちはタイミング法一択で、地道に進めばいい。」
「メトホルミンも飲んでいるし、多嚢胞気味の影響がそこまで増していることはない。」

…と断言します。自分の事ではないから、そこまでマイペースでいられるのかもしれませんが。何人目の妊活だろうが、何歳だろうが、最初からスタンスが一貫して揺らがないのはすごいなと思っています。

もう一つは、子どものために仕事を変えること。

次男が産まれて、初めての子育てを経験する中で、人生後半は子どもを最優先にして生きようと決めた模様です。(長男はNICUに入院していたので、子育てらしいことが何もできませんでした。)

やはり私たちは、長男を亡くした影響が大きいのだと思います。

子どもと過ごす時間をしっかりと取れる生活にステップアップするために、次年度から仕事を変えようと転職活動をして、先日内定を貰いました。

私は私で、人生後半を子育てに全振りして、専業主婦になりましたが…

夫もまた子育てに全振りして、これまでのように仕事に自分を合わせる生き方をやめ、自分に合った働き方を実現させようと最大限努力しているのがすごいなと思います。

二人共が、子ども最優先/子ども100%に迷いなく振り切れていますが、私には無い振り切り方をしている夫を、隣で眺めながらこっそり感心しています。