緊急帝王切開にまつわって、下記の記事以外に、もう一つトラウマがあることを思い出しました。

 

緊急帝王切開がトラウマになり、今も不安発作と過呼吸を起こしています | 40代の妊活を丁寧に語りたい (ameblo.jp)

それは、妊婦健診時のエコーです。

…長男がお腹にいた妊娠31週のその日、妊婦健診で普通に病院に行き、普通に診察して帰るつもりでした。

ところが、診察でいつも通りエコーを見ていた主治医が、黙って神妙な面持ちになり、ベテラン医師を呼んで何か話し合っているわけです。

そこから2時間後に緊急帝王切開に至るまでの経緯は、急展開のショックが大き過ぎて、未だにあまり思い出せませんし、思い出さないようにしています。

ともあれ、その日のエコーをきっかけにして、緊急帝王切開→長男NICUへ→2ヶ月後に長男亡くなる、という一連の出来事になったために、すっかりエコーがトラウマになってしまいました。(もし長男が生きていれば、ここまでエコーがトラウマになる事はなかったかもしれません。)

加えて、その後に稽留流産を2回も経験したので、見事にエコートラウマに拍車がかかりました。

妊娠確認や妊娠経過確認にクリニックに行き、診察台でエコーのモニター画面を見ながら、主治医が黙ってエコーしているのを待っている、あの数十秒の緊迫感。

そして、週数相当の胎嚢の大きさになっていない、あるいは、胎嚢の中に何も見えないと言われた時のショック。

さらには、コロナ禍だったので、夫の付き添いがないまま、一人でそのショックを受け止めて、車を運転して帰らないといけない孤独感と消耗感。

もはや、エコー=恐怖体験になってしまいました。

おかげで次男を妊娠した時、妊娠検査薬で陽性反応が出ても、「また流産かもしれない。あのエコーが嫌だ」と思って、暫くクリニックには行きませんでした。

ようやくクリニックに行って胎嚢確認ができた後も、通院日の前夜になると、良くない想像ばかりして眠れませんでした。

診察当日は、ドナドナの子牛のようにうなだれて一人でクリニックに行き、心拍数が爆上がり&手に汗を握りながら診察台に上がって、目をつぶってエコーを受けました。(主治医の説明があるまで、怖くてモニター画面は見られませんでした。)

また、初期流産の時期を過ぎたら、今度は「長男と同じように、妊婦健診に行ったらエコーで異常が見つかるかもしれない。いや、見つかるに違いない」と再びトラウマが賦活されて、妊婦健診の前夜はやはり眠れませんでした。

そして、またもやドナドナの面持ちで一人で運転して病院に行き、心拍数爆上がり&手に汗握ったまま妊婦健診のエコーを受け、恐怖体験を味わうわけです。

主治医が黙ってエコーしている間は、

「黙ってるって事は何かあるんだ!」
「あっ、今首をかしげた!何か異常があったんだ!」
「今、『うーん』って言った!?きっと何かおかしいんだ!」

…と、主治医の一挙手一投足をすべてネガティブに意味づけて、勝手に最悪の事態を想定していました。

おかげで、午前の妊婦健診が終わったらドッと疲れが出て、病院で2時間は休憩しないと歩く力が出ず、帰宅後も一日放心状態で何もできず

その繰り返しが、妊娠後期まで続きました。

今振り返ると、次男の妊娠時は、嬉しい気持ちより100倍くらい不安と緊張とエコーの恐怖が強くて、戦々恐々と過ごしていたなあと思います。

 

私のような死別と流産だけでなく、我が子の妊娠・出産にまつわって悲しい思い・辛い思いをされた方は、きっと色んなトラウマがあるのではないかと思います。

 

トラウマも我が子との大事な絆ではあるのですが、大変なことは大変なわけで。

 

仲間が欲しい気持ちが強い私は、当事者同士カフェで集まって、そんなトラウマ話ができれば気が楽になるのになぁと夢想してしまいます。