これは、自分の未熟さを露呈する話なんですが…

39歳で長男を妊娠した時、私はまだ「絶対に子どもは欲しくない」価値観のままでした。だから、妊娠が嬉しくはあったものの、不安や葛藤も強かったんです。そのような中で、妊娠10週でNIPTを受けました。

受けるか受けないかの迷いは全くなく、受ける一択でした。

理由は、「もし陽性だったら中絶するから」。

普通は悩んで然るべきポイントで、ものすごくあっさりと、ドライに言い切っていたあたりが、当時の私の在りようをよく表しています。

一方の夫は、陽性でも絶対に産んで育てようという意見で、結果が出る前に、何とか私を説得しようと必死でした。

今思えば、「自分は子どもが欲しくなかったけど、夫が欲しいと言うからしぶしぶ産むんだ」という変な被害者意識を強調したくて、「陽性だったら中絶するからね!」と攻撃的に夫に言っていた気がします。もちろんそれは、不安や葛藤の裏返しだったわけですが。

それならそれで、「子どもを持つことが不安で仕方ない」「葛藤してて自分でもよく分からない」とストレートに言えばいいものを、当時の私はそんなふうに婉曲的にしか言えませんでした。。(NIPTの結果は陰性でした。)

…それから2年経って、41歳で次男を妊娠した時。

同じように全く迷いなく、妊娠9週でNIPTを受けました。

ですが、この時の理由は、「もし先天的な疾患があるなら、あらかじめ知って、万全のサポート体制を整えたいから」。

 

中絶を前提とした前回とは、全く異なっていました。(NIPTの結果は陰性でした。)


今振り返ってみて、我ながらこうも違うものかと苦笑いします。


根気よく私をサポートしてくれた夫と、私を劇的に変えてくれた長男には、改めて感謝です。