長男が生後2ヵ月で亡くなって、もうすぐ3年になります。

 

長男のおかげで、私の人生は劇的に良い方向に変わりました。

何かに追われるように仕事漬けだった毎日から、一気に視界が開けて、清々しく心地いい毎日になりました。

 

だからこそ、未だにどう考えたらいいか分からないことがあります。

 

もし、長男が何事もなく元気に産まれていたら。

 

私の価値観と人生は、今ほど変わっていたのだろうか…

 

産休育休のあと、普通に仕事に復帰し、長男を早々と保育園に預け、相変わらず仕事に一番の価値を置いていたかもしれません。

「夫が欲しいと言ったから仕方なく」という思いがどこか消えず、今ほど子どもを可愛いと思わなかったかもしれません。

二人目妊活もしなかったかもしれません。

少なくとも、今と全く同じ価値観ではなかったでしょうし、狭量な価値観と閉塞的な毎日のままだった可能性も十分あります。

 

今の私の変化のうち、どの部分が、長男が産まれてくれたことによる変化で、どの部分が長男が亡くなったことによる変化なのか、区別がつきません。

 

言い換えれば、長男が産まれてくれたことだけでなく、亡くなったことで劇的に変わった部分があるのも事実なんです。

 

じゃあ、長男が亡くなって良かったのか…?

 

いいえ、勿論そんなことはありません。100%ありません。

 

ショックと悲しみが強過ぎて、今でも瞬間冷凍させたまま解凍していない記憶や感情はたくさんあります。また、一人でいる時に長男の写真を眺め、名前を呼んでは涙する日もあります。

 

長男が、2ヵ月懸命に頑張って生きてくれたことに感謝しています。

できることなら、今も元気に生きていて欲しかったとも思います。

ですが、長男が亡くなったことでしか変わらなかった部分もあります。

 

一見矛盾するような、これらの要素をどう考えればいいのか…

 

未だに分からずにいます。