私は40歳から41歳にかけて、化学流産を3回、稽留流産を2回経験しました。時系列で書くと、稽留(9週)、化学、化学、稽留(7週)、化学です。

次男を授かるまで9周期妊活したうち、最初の3周期はタイミングの取り方がズレていました。それを主治医に指摘されて4周期目から取り方を変えたところ、妊娠検査薬で陽性反応。ところが、陽性にはなるもののその後流産。これが5周期連続で続きました。

主治医には、「流産は一定の確率で起きる。年齢のせいもあるだろうから仕方ない。自分を責めないように」と言われました。最初の頃はその言葉を受け入れて、40歳からの妊活は難しいなぁなんて思っていました。

でも、2度目の稽留流産の時に、さすがにおかしいと思い始めたんです。あまりに続き過ぎる、と。そこで、夫婦で年齢以外の要因を話し合い、唯一思い当たったのが「多嚢胞気味」という私の体質でした。

排卵日チェックでエコーに通っていた妊活最初の頃に、主治医から「PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)とまではいかないけど、 PCOS気味だね。卵の数が多め」と言われていたんです。

そこからは、プロジェクトXばりに試行錯誤が始まりました。ネットを調べ尽くすのはもちろんのこと、書籍や文献を取り寄せて読み込んだり、その道の権威と言われる遠方の医師のところに飛行機で相談に行ったりしました。都度得られた情報をもとに、夫婦でどれだけ議論したか分かりません。

最終的に納得できる仮説が立って、一つの治療薬に行き当たりました。そして、すぐに服用を始め、直後の妊活で陽性反応が出て、流産することなく、順調な妊娠経過で出産に至りました。それが今の次男です

*詳しくは、多嚢胞気味の妊活話として、別の記事に書きたいと思います。

 

…流産した時、医師からは「年齢のせい」とさらりと言われて終わりますが、それは一つの仮説に過ぎません。仮に年齢のせいだとしても、年齢が原因となって何に作用して、どうなって流産に至ったのかというプロセスが省かれていて、分かるようで分からない漠然とした答えだと思います。「年齢のせい」だけでは対策の立てようがないし、どうしたって自分を責める方向に向きやすくなるので、建設的な妊活アクションに繋がりにくいと思うんです。

 

同じ40代でも、流産しない方はたくさんおられます。また、年齢要因があるとしても、他の要因も重複しているケースだってあるはずです。だから、医者任せにせずに、自分が納得できる・腑に落ちることを重視して、とことん調べたり考えたりするのも妊活の大事なワンアクションではないかと思います。

 

この記事のタイトルは、正確には「流産が年齢のせい(だけ)ではなかった話」です。私たち夫婦の間では、多嚢胞気味の要因が大きかったと思っています。それは、これからの妊活である程度検証できるのではないかと思います。