世間的には、42歳で妊活と言うと、(平均妊活年齢に比べて)「遅い」と「リスクが高い」がツートップでまず思われる印象ではないでしょうか。

 

実際、仲のいい友人はみんな30代で妊活し、妊娠・出産しています。「高齢妊活だから焦るー」と言っていた親友二人も、当時の年齢は確か36歳と37歳。今の私から見たら、なんて時間に余裕があるんだと思う年齢です。5人子どもを産んだ知人は、5人目を産んだ時でなんと34歳。「30代には産み終わりたいと思っていた」のだとか。

 

30代の頃に全く違う価値観だった彼女たちと話すと、「いいなぁ。私も、もっと早くに子ども欲しいと思えていたらなぁ」と羨ましくなることがあります。平均妊活年齢の範囲に入っていればなあと。

 

それも本心なんですが…

 

同時に、一人でいる時、心の奥で静かに思うことがあります。

 

それは、「間に合って良かった…」という安堵の気持ちです。

 

もし、子どもが欲しいと思えるようになったのが10年後だったら。50代では、生物学的な妊活年齢に間に合わなかったと思うんです。私の場合、絶対に子どもは欲しくない価値観のまま、今も仕事を続けている確率が99%でしたから、50代60代になってからようやく…という可能性がリアルに想像できます。

 

ところがそこに、長男という奇跡が起きて、何とか生物学的に間に合う年齢のうちに、子どもが欲しい価値観に変わった。そして、こうやってまた妊活ができる。それは本当に幸せで、有り難いことです。40~41歳の次男の妊活でもそう思っていましたが、42歳の今はより強く思います。妊娠できるかどうか、結果を考え出すと不安や焦りに繋がりますが、まずは妊活できることに感謝。これも本心です。

 

冒頭で挙げた、ツートップの印象重視で語られやすい40代の妊活ですが、実際は、一人ひとりの人生に目を向けないと何も分からないように思います。それぞれに、40代の今妊活している必然の背景があって、「子ども時代はこう、20代はこう、30代はこう生きてきて、こういう経緯があって今妊活していて…」とライフストーリーを聞くことができれば、印象は大きく変わる気がします。

 

私が、妊活ジャンルのブログに日々元気を貰ったり感動したりするのも、その方のライフストーリーの中で妊活が語られていて、生きた妊活話に触れられるからだろうと思います。