「不妊治療」に感じている違和感がもう一つあって、それは「不妊症の定義と不妊治療の実態が合ってないのでは?」という違和感です。

不妊症の定義をネットで調べると、

・「妊娠を望む健康な男女が、避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないもの」で、一定期間は「一年というのが一般的」〔日本産科婦人科学会HPより〕

*私が通っていたクリニックの主治医は、「アラフォー以上だと半年が目安」と話していました。

・「なんらかの治療をしないと、それ以降自然に妊娠する可能性がほとんどない状態」〔日本生殖医学会HPより〕

…などと出てきます。でも、今はどちらの定義にも該当しないけど不妊治療を受けている方って、結構おられると思うんです。

例えば、
・性交しない理由や、できない事情があって治療を受けている
・一定期間は経過していないけど、早めに治療を受けている
・治療しないと自然妊娠の可能性がほとんどない、というわけではないけど、妊娠確率を少しでも上げるために治療を受けている 等…

アラフォー以上だと、(年齢だけでは自然妊娠の可能性がほとんどないとまでは言えなくても、)年齢を理由に主治医から治療を勧められる場合もあると思います。

つまり、「不妊治療」と言われているけど、実態は「不妊症かどうかに関わらず、妊娠の可能性を高めるために行なう治療」ですよね?


であれば、実態に合った名称に変えた方が、無用な誤解や偏見を生まずに済むんじゃないかと思います。個人的には、やはり「妊娠治療」がいいなぁと(一つ前の記事参照)。だって、妊娠していない/しにくい事情が何であれ、みんな「妊娠を促すために治療を受ける」点は共通ですから。

 

…と、ここまで書いてきましたが、あまりに細かすぎる話だと思われるかもしれません。

 

私はこれまで、40代である事や流産した事で、医師や看護師、友人知人、身内などからレッテル貼りの発言を受け、その度に傷ついてきました。だから、できる限り言葉は大事に使いたい。そんな思いで、前々から感じていた違和感について書いたらこんな感じになりました(苦笑)

 

最後まで読んで下さって、ありがとうございました。