2日目の朝。
朝食はビュッフェスタイル。
そう聞くと聞こえはいいが、食べれるものがほとんどない。
パンはなく、おかゆ。
おかゆを水で割った感じでとても薄い。なのに臭い。
ビニール袋の中に白い液体。
おそらく豆乳のようなものであるが、砂糖水を粉っぽくしたような味で飲むほどに不健康になりそうだ。
中華料理は怖くて手が出せないので、ゴマ団子などの甘味を採る。
こんなに楽しくないビュッフェがあっただろうか。
朝食後、長江が近いため、行ってみることにした。
いくら汚い中国とはいえ、長江は期待していた。
中国の世界有数の長い歴史を見守ってきた世界第3位の川。
雄大な美しい姿を眺めていたら何か自分が変わるのではないか。
そんな淡い期待を胸に抱きながら辿り着いた長江。
一目見て息を飲んだ。
茶色い!
日本で汚い川といったら濁っている、淀んでいるイメージだが、それとは違い、泥をそのまま溶かしたような茶色い水。
コーヒー牛乳のように透明感が欠片もない。
これが4000年の歴史の結果なんだなぁ。
しかしこの大きさは本当にすごい。
川の向こう岸がぼんやりとしか見えないほど。
長江の大きさを直に感じるために、橋を渡ってみることにしたが、歩けど歩けど向こう岸までの距離が一向に縮まらないため、諦めた。
これは本当に川なのか、海ではないかと感じた。
橋を歩いていると排気ガスでむせた。
鼻毛が伸びるというのは迷信ではないだろう。
鼻毛は側面に生えているので、伸びたら穴から出るのではなく、反対面に刺さるはずだ。
伸ばしかけの前髪が目にチクチク刺さって痛いように、鼻毛が側面に当たったあたりはチクチクするだろう。しかし、その後に伸びた鼻毛はどのような動きをするのだろうか。
そんなことに思いを巡らせながら長江を後にした。