2019年のリニューアル後に『ぶらぶら美術館・博物館』で紹介されていた大倉集古館、『ぐるっとパス』に入っていたので、観劇後に寄りました。
ぐるっとパスの話
11時公演、時間までに劇場に着くのが大変ですが(私だけか?)、その後ちょこっと別のことが出来る良さがありますね。
大倉集古館、展示はこの蔵みたいな建物の1・2階の2部屋だけなので、それも日比谷や東銀座界隈での観劇後の寄り道にちょうど良いと思いました。
ただ、閉館時間が17時最終入館時間が16時半なので、昼過ぎて始まる公演では残念ながら間に合わないのですけど。
行く前、なんとなく桜などが中心の春の作品が多いのかなと思い込んでいましたが、『春を待つ』だったのですよね。
雪持つ枝々の入る作品幾つかあって、ちょうど雪残るこの日の街の風景にマッチしていて楽しく眺めました。
展示の説明も物語を感じさせて、数は少ない割にとても満足度の高い展示だったと思います。
だって、離れ離れになっていた一双の名品の屏風が、仲良しになった収集家同士で、「あれ、これ、元は一双じゃん。」って気付いて「じゃ、俺のを上げるよ。元通り対で居させて上げようよ。」「え、そんな悪いよ〜。」「いいから、いいから」とか言い合ってるお爺さんたちとか、想像してるといいなぁと思いません?
あとは、私の大好きな、金蒔絵の風景が細工された調度も幾つかあって幸せな気持ちに。
あれ?と思ったのが刺繍作品も展示されていたこと。刺繍っていうと、なんていうのかな、衣装やファブリックの中の一部だったり、おまけのような先入観があるのですが、いろいろな種類の鳥の刺繍、指やその先の爪の質感まで見事に再現されつつ可愛らしく、いや、凄いなぁと思いながら眺めました。
地下に売店があって、そのラインナップがまた、綺麗で可愛くて心の底の何処かをぴぴんっと鳴らすような物があって、とってもツボでした。
また行きたいなぁ。