先週の朝日新聞の土曜日版(be)の記事について。
デジタル記事をリンクしたかったのですが、見つからなくって
・・記事を読んでない方にはわかりにくいかもしれないですが・・ごめんなさい(>_<)
悩み相談のコーナーで、社会学者で東大教授の上野千鶴子さんの回答がとても良かったので書きたくなりました。
相談者は50代の主婦の方。
相談内容は、高校生の娘さんが自分が知らないうちに妊娠して中絶していたこと。
彼女は「何より情けなく悲しい」のは「娘が普通に毎日過ごしていること」
自責の念はないのか、と空恐ろしくすら感じます、と書いています。
そして「娘が自分がもっとも嫌っている道徳的、倫理的に許されないことを行った人間になってしまった」ことを嘆いています。
それに対する上野千鶴子さんの回答が、とても明快です。
「母親として何よりも悲しい」のは、何よりも「娘にそれほど信頼されていなかったこと」ではないのか、と突きつけます。
娘さんが「普通に毎日過ごしていること」は、どんなことがあっても母親には知られまい、という固い意志で、
「これまでの人生で最大の危機に母親が自分の味方になってくれる期待がこれっぽっちも持てないから」と厳しい言葉を連ねます。
娘を自分が嫌う「あちら側」の人間に追いやっているのは、「ほかならぬあなたでしょう」と。
最後にアドバイスを求めている母親に
娘さんを問いつめるのではなく
「あなたが困っているときに、助けてあげられなくてごめんね」というところから始めてください、と締めています。
週末、ちょうど実家に帰っていた私は、この記事のことを自分の母親と話してみたかったのですが、話せませんでした(´_`。)
実家も、同じ新聞をとっているし、母も記事は読んでいたと思うのですが。
自分の子ども達とは、話ができたのでそれで良かったかな・・と。
次女はまだ、いまいちピンと来ない様子でしたが、長女は身近に赤ちゃんを産んだお友達もいるのでいろいろと気持ちを話してくれました。
長男は・・「この人(上野さん)は良い人だ。」という感想でした(笑)
千鶴子さんの回答は、もちろん人によって好き好きがあるとは思うのですが、私は「おぉ!」と思うことが多いです。
過去にこんな素敵な回答もあったので、のせておきます↓
過去の記事 (空気を読まない息子さんの発言が気になるお母さんの悩み)