本日一つ前に
其の十五を更新いたしました
よろしければそちらから
お読みくださいませ(。-人-。)
 
 
このお話はタンの誕生日に寄せて
グルの参加者様が繋いでくださいった
お話をもとに構成しております
 
 
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
 
 
「フンとヌン時々チュホン」

ねえ ヌンちゃん
今日は若様の「ばーすでぱっちん」
なんだってぇ
ヌンちゃん知ってた?

柵の隙間から這い出して
馬小屋に入り浸るタンの愛犬フンが
へジャとソクテが話していた
大好きなタンの話題を小耳に挟み
嬉しそうにきゃんきゃん言った

へぇ そうなんだ・・・
ばーすでぃ ねぇ
なんだかお屋敷も賑やかだものねぇ
いい匂いもしてるし
楽しそうよね

ヌンは鼻をヒクっと動かして答える

うん そうだね
ねぇ ところでヌンちゃん?

なあに フンちゃん

「ばーすでぃぱっつん」 てなに?

ヌンはまん丸の目をパチクリ

なんだ 小僧
そんなことも知らんのか?

そこへ
ヌンとフンの会話に割って入った
チュホンは得意そうに答えた

それは・・・あれだ あれ

あれって?

いや・・・だから・・・
奥様の天界の言葉だ

それくらいわかるよ
でも
どんなものなのかわかんないんだ
「ばーすでぽっつん」ってなんだろう?

なんだ 
チュホンさんも よくわからないんじゃ?

な、何を…

たしか 若様がお生まれになった日
祝の日のことじゃないか?

さすが チュホンさん!

ヌンもフンも 
尊敬の眼差しで 
チュホンを見上げるのでした

そうだ フンちゃん 
ばーすでぃぱーちぃの様子を
見てきて 私たちに 教えてちょうだい

うん まかせて~ヌンちゃん
ちょっと見てくるね

フンは 勢い良く飛び出して
ばーすでぃぱーちぃの様子を覗いに 
行きました。



「わ~いい匂い」

フンは灯りが漏れる奥の間へと
近寄りクンクンと鼻を鳴らす

「あ!隙間が開いてる」

そっと覗くと、フンの大好きなタンが
嬉しそうに笑みを浮かべ
ヨンとウンス。叔母様に囲まれていた。

「むっ!妬ける・・
でも「ぱ-ちぃ」
なんだから今日は我慢しよっと
あ!あの丸いのはなんだろう?
そうだ。チュホンさんが言っていた
毬と言うものかな~やって見せてよ
タン~~~」


みょん いく よ〜〜
えいっ!

ころころコロ〜ンと
チュンソクの息子ミョン
めがけて転がっていく

さすが うまいなぁ 若様!
いいなぁ 僕も一緒に遊びたいなぁ

フンはタンを見つめてボソボソ呟いた
会場は料理もいっぱいで
広間はお遊びを
楽しんでいる子供たちもいっぱい
賑やかで楽しそうだ
一方 転がって来た毬に焦るミョン
何かとてつもなく速くて大きなものが
自分に向かって
襲いかかる気がしてすでに
涙目

ヒックヒックヒック
怖がりミョンは声も立てずに泣き出した

楽しそうなお遊びなのに
ミョン様は怖がりだなぁ
やっぱり若様の遊び相手は僕だよ

フンはぱーちい会場に飛び出した

ところが
急に現れた子犬に
ぱーちい会場は大混乱!!

若様の楽しそうな顔を見ていたら
ツイツイ 興奮してしまった
フン

会場内を 所狭しと走り回り
子どもも大人も びっくり!

あれれ?
様子が変だぞ 
みんなが びっくりして
ボクを見てるよ なんでかな?

戸惑い 動きが止まった 
フンの首根っこを
大きな手が… 

フンは ソクテによって
大騒ぎになる前に
チュホンとヌンのいる 
馬小屋前まで戻されてしまいました。

「こらこら フンや ダメじゃないか
若様の大事な お祝いの席だぞ
お客様がいる間は 静かにしてるんだぞ」
ソクテは フンに優しく 声をかけて 
裏方の仕事に戻っていきました。

「あら フンちゃん どうしたの?」

「あのね ヌンちゃん 
若様がね 鞠ってやつで 遊んでて… 
コロコロ~って
すごく 楽しそうだから 
一緒に遊びたくなって… 
走っちゃったの。
そしたら みんな… 」

「みんなを びっくりさせちゃったの?」

「うん」

「たくさん人がいるところで 走り回ったら
危ないでしょ 走ってはダメよ。

で、 
ばーすでぃぱーちぃの様子はわかった?」

「そ、それが…」

「今度は静かに 見てきてちょうだい
たくさんお客様がいるのでしょ?」

「うん もう一度 静かに見てくるね~」

今度は 静かに 
隙間から 会場へ潜り込むのでした


壁に沿って歩きながら~


くんくん
くんくん


あ!

こんなところに
おっきな箱が落ちてる~♪


なんだろう?
箱の中はいい匂い!
鼻を突っ込んだフンを
待っていたのは

痛いっ
いたたたた〜〜

ちくちくイガイガがついた
立派な栗
イガイガをはじめ見たフンは
鼻の頭にちくちく刺さって
大泣き!
きゃんきゃん!えーんえーん
ぱーちいなんか嫌いだよ
若様〜〜
きゃんきゃんきゃんきゃん

おや   フン
まだいたのかい?
つまみ出される前に小屋にお帰り
あらまあ   
頂き物の栗の箱がこんなところに
若様がおけがをしては大変大変

ヘジャは箱を抱えて厨房へ戻る
フンは赤くなった鼻を舐めながら
もう一度ぱーちい会場に向かった
すると今度は!?



フンはやっと
若様を見つけた!

たくさんの人に囲まれて

若様、、、すごく笑ってる!
僕と一緒に遊ぶ時と同じくらい
いや、それ以上に楽しそうだ!!
何を見てるんだろう?

フンは少しさみしくなった
また僕と遊んでくれるかな…

よし、
若様が見ているものを確かめよう!!


タンの前には大きな箱が…
ミョンとポムが若様にと
持ってきたものでした

ニコニコ笑って
ウンスと一緒に開けたとたん…

パタパタパタ…

まるで
お花畑にきたかのような、
ものすごい数の蝶と花びらが
空中を舞ったのでした

うわぁ〜〜
とってもきれいだ〜〜
なんてきれいなんたろう〜〜
若様もあんなに楽しそうで
僕も嬉しくなっちゃうよ
あっ若様が蝶を捕まえようと
手を伸ばしたけど…
よぉーし僕が若様に‼︎‼︎‼︎

フンのジャンプでは
捕まえられるはずもなく…
残念フン



フンちゃん遅いわね…
見るものがいっぱいあるのかしら?

それとも
すっかり、 忘れちゃったんじゃ?
おーい フンちゃーん


厩舎では
なかなか戻ってこないフンを待ちながら
ちょっと焦れてきたヌンがため息ついた

はぁ~
若様のばーすでぃぱーちー
ちょっと覗いてみたいなぁ~


はぁ?
それは 無理だな。


わかってるわよ。
でも フンちゃんがなかなか戻って来ないのは
きっと楽しいことが いっぱいだからよ。
ね、チュホンさんも 気になるでしょ?
あ~ 早くフンちゃん戻ってこないかしら


そのころフンは~


蝶々を追いかけ追いかけ
ふと気がつくと

あれれ?
若様がいなくなっちゃった~
若様~!


すると。


きゃあ~かわいい~♡

そんな黄色い声と共に
武閣氏やきれいな女官たちに
すっかり囲まれてしまったフン。


若様ぁ~!


と、そこへ…。

 
 お前たち 何を騒いでおる?

あ、チェ尚宮さま。
可愛い犬が迷い込んでいたので・・・

ん?
フンではないか。
何故こんなところにおるのだ?

武閣氏や女官が 
チェ尚宮に気を取られた隙に
フンは慌てて女官たちの足元を抜けて
走り出した
すると
楽しそうな曲が聞こえてきた

なんだか わくわくするなぁ~
きっと 若様もいる。
うん 音のする方に行ってみよう♪
 
そうして
音のする方に行ってみると


♪♪♪♪♪♪
タタタタらたらたったらら〜

コムセマリがはんじべ いっそ
あっぱぁごむん
おんまぁごむん
あぎごむん

あっぱぁごむん とぅんとぅん へ〜
おんまぁごむん なるしね〜
あぎごむん  のむ  きょおぅ
ウッスウッス   ちゃらんだ


クマ3匹がお家にいるよ
パパさんクマ   ママさんクマ   赤ちゃんクマ
パパさんクマはふっくらしてる
ママさんクマはすらっとしてる
赤ちゃんクマはとっても可愛い
えっへんえっへん  お上手だ


楽しそう〜〜
みんながおしりをフリフリ踊ってる
ぼくも一緒にシッポをフリフリ

若様のばーすでぃぱーちぃは
若様もみんなも
笑顔でとっても幸せそうな様子だったよ
若様が生まれた事で
こんなにもみんなが笑顔になるんだ
さすがぼくの大好きな若様だ
若様が生まれてくれてありがとうの日だね

さぁ早く帰って
チュホンさんとヌンちゃんに
教えてあげなくちゃ   (完)
 
 




お話リレーにご参加いただいた皆様
(順不同です)

くるくるしなもん様
でんべ様
ばぁ猫様
あゆみん☆様
和泉様
ようむ様

そして  haru





リレーに素敵なお話を
ありがとうございました
すごく楽しかったです

ほぼほぼ原文通りですが
すこーしだけ
加筆修正をいたしましたこと
お許しくださいませ   haru




またおつきあいくださいね
ポチッとカムサハムニダ

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