離れた唇の先で
ウンスは尋ねた


ねえ
言いたくなければ
答えなくてもいいけど
あの一緒にいたかわいい子
誰?


チェヨンはウンスの顔を
まじまじと見て言った


かわいい子?
目の前にいる子しか
俺には映らないけど?


ふざけないでよ
もう!
いい
聞かないから


あ?またいじけ虫
あんまりかわいいと
食いたくなる


ウンスは赤くなって
下を向いた
いつかはチェヨンに
食べられたい
でもまだちょっと不安

チェヨンは
ウンスの耳たぶを
かじりながら囁いた


あの子は
ウンスも知ってる人の妹
だから俺にとっても
妹みたいなもんで


仲よさげだった


まあな
だけど好きとか
そんなんじゃないぞ
俺がウンスに一途なこと
知ってるし


どうして?


弁当見せびらかして
やったから


え〜〜
恥ずかしい
でもじゃあ
お昼一緒に食べてるんだ


ウンスはぷいとふくれた


二人きりじゃないぞ


怪しい・・・


ウンスだって
あいつと食っただろ?
おあいこだ


あ!
そっか


ウンスは苦笑い


誰と一緒に食べても
俺はウンスのことしか
考えてないよ


私もよ
ん?で?誰の妹?


ああ〜えっと
なんとなく
似てないか?
チュンソクソンべ(先輩)と


嘘〜〜!
全然似てないよ〜
だってあの子綺麗よ


そうかぁ?
綺麗か?


チェヨンは目の前の
ただ一人を見つめた


あのさ
ほんとは黙っていようと
思ってたんけど


うん


今その子と一緒に
バイトしてる


え〜〜!


思わぬ告白にウンスは
「どうして?御曹司がバイト?」
と聞きかけたが聞かなかった
きっと訳があるはず

信じていいって
チェヨンの瞳が言っていた


ウンスに隠し事は
やっぱり出来ないな
言えてすっきりした
家まで送る
ウネさん心配してるだろ?


あ!そうだった!
飛び出して
来ちゃったんだ
やだ私ったら
ボサボサのヨレヨレだわ
見ないで


ウンスは手で
顔を隠した


今さら?
もう十分かわいい素顔
見た


チェヨンはぎゅっと
引き寄せ
ウンスのコートの袷に
手を入れた


あっ
ヨン   駄目


あんまりかわいいと
離せなくて
困っちまうだろ


下着をつけていない
部屋着の上から
チェヨンはウンスの
柔らかな膨らみに
むにっと触れ
ウンスは頬を赤らめて
じっと立っていた

互いの距離をもっと
縮めたいような
でも
どうなってしまうのか
怖いような
そんな気がして
身動きがとれない
ドキドキする互いの
鼓動が響いている


━─━─━─━─━─


めずらしいね
ヨン君が遅刻だなんて


すみません   今朝は


いいさ
その分
イヴは頑張ってくれよ
ヨン君が店頭に立つと
売り上げが上がるからね


ジーンズのよく似合う
ナイスガイな店長は
にこやかに笑った


ここ数日大学を抜け出し
チェヨンは
チュンソクの紹介で
花屋でバイトをしていた

クリスマス時期は
プレゼントの花を求める客で
花屋は忙しい

花屋でバイトをしている
妹のヨンファが
人手が足りないと
こぼしていたのを覚えていて
仕事を探していた
チェヨンを紹介したのだ

花屋は綺麗な花に囲まれて
一見華やかな職場だが

鉢植えを運んだり
バケツを運んだり
配達したりと
力仕事も多く
意外に重労働

チュンソクは
坊っちゃん育ちの
チェヨンに務まるのかと
少々心配していたようだが
あのルックスで
客受けもよく
店長にも気に入られていた


バイト代
弾んであげてよね  店長
オッパのおかげで
ここ数日女性客が急増して
お店儲かってるんでしょう?
今日だって残業させてるわ
ほんとは3時に上がるはず
なのに


それは俺が遅刻したから
働かないと時給へるし


そうだよ
無理に頼んだわけじゃない
まったく
敵わないなあ
ヨンファちゃんには
わかってるって
バイト代はちゃんと弾むから
その代わり
また忙しい時
手伝ってくれないかな?


店長はチェヨンに言った


はあ   まあ


チェヨンは曖昧に
返事をした
ここはカンナム
チェ家の病院も近い
万一   口やかましい叔母に
バイトが見つかれば
どれだけ小言を言われるか
そんな暇があれば
チェ家の手伝いをしろと
言われるに決まってる


良かったね
オッパー
これでクリスマスの軍資金も
ばっちりね


それにしても
チェヨンをここまで
夢中にさせる
お弁当の君って?
チェヨンの彼女って
どんな人なんだろう?
ヨンファはふと思って
チェヨンを見つめた


日の短い冬
あっと言う間に暗くなる

花屋の看板に
ライトがついて
店先のポインセチアを
きらきらと照らしていた

赤やピンクの
ポインセチアに混じり
黄色いポインセチアの鉢が
幾つか置かれている

ウンスは黄色の花が
好きだから
ポインセチアも黄色が
好きだろうか?
チェヨンがそんなことを
考えていると

いらっしゃいませ〜〜

ヨンファの元気な声が聞こえ
客が来たのか?と
チェヨンは入り口を見て

思わず
心臓がずきゅんと高鳴った
誰もが目を奪われるほど
綺麗な女性が
いたずらっ子のように
笑って言った


来ちゃった


ウンスや!


*******


『今日よりも明日もっと』
やっぱり会いたい
ひと目でも
少しだけでも


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☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


現代版では
ヨンファはチュンソクの妹
という設定にしました

で   いずれは
ウンスが頼りにする
看護師さんになり
あ!
ポムがチュンソクと
もし結婚したら?
現代版では
ポムがヨンファのお姉さん?
かも?笑

今年も
クリスマスイヴは現代版の気配
でもでも    あまあまナイトは
どうしましょう?

なんてったってヨンはまだ17歳  
〜〜 ((>д<))  描けぬサッ




☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


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