やっと終わった午前の講義

教室を抜け出して

一階のロビーへ向かう途中

スマホがフォンと鳴った

チェヨン?いや

妹のポムからのメール



オンニ

元気?今度いつ帰ってくるの?

全然連絡ないから

オンマが心配してるよ

庭にたくさんクックァが咲いてるよ

黄色のクックァ

オンニ好きでしょ?

会いたいなあ 



そう言えばチェヨンのことで

最近は頭がいっぱいで

実家に帰ることすら忘れてた

ソウル郊外なんだから

週末でも帰ろうと思えば帰れるのに



ごめん

テスト続きで忙しくて

ポムは元気?

クックァが枯れる前には

顔出すね



少しの嘘に心が痛む

でも今は恋が優先

ロビーの人影にチェヨンを見つけ

罪悪感はすっかり忘れた

チェヨンは誰かと話をしていて

ウンスが近寄ると頬を緩めた



チュンソクソンべ(先輩)

俺の彼女  ユ・ウンス

ウンスや

俺の先輩のチュンソクさん



紹介するとき

胸を張るチェヨンが愛しくて

ウンスはありったけの笑顔で

応えた



こんにちは   ユ・ウンスです



急に黙り込んで

ムスッとしたチェヨン



じゃ   俺たち急ぐんで



ウンスの手首を掴んで

スタスタ歩き出した



え?あの?えっと?



苦笑いのチュンソクを

目の端にとらえながら

やっと会釈して通り過ぎたウンス



どうしたのよ

何   怒ってるの?



別に



別にって?



何をやらかしたのか?

さっぱりわからなくなって

泣きそうになると

チェヨンが言った



可愛すぎ

あんな笑顔は俺だけに見せとけ

チュンソクソンべ見惚れて

赤い顔してたろ



え?うそ!



はあ〜

自覚のない女に振り回されて

俺って不幸だ



肩をがっくし落とした

チェヨンが可愛くて

ウンスはチェヨンの手に

自分の手を滑り込ませて

小さな声で囁いた



チェヨンたら

うふふ

ヤキモチ妬きなんだから

でもそこも好き



あ!なんか言った?



べつにぃ〜〜



舌をぺろっと出して

笑って見せた

この顔はあなたにしか

見せないよ

大好きなあなたにしか



いつの間にか

腕に絡まるように

ぶら下がり

チェヨンとぴったりくっついて

歩いている

どんな晩御飯になるんだろう?

ウンスはドキドキしながら

チェヨンの横顔を見つめた



買い物して帰ろう

寒くなって来たから

お鍋がいいかなあ



チェヨンは優しい顔して

ウンスを見た

ウンスと一緒ならなんでも

いいよ

その顔が言っている



*******



『今日よりも明日もっと』

大好きが止まらない

ずっと一緒にいたい愛しい人


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☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*



初々しくあまあまな二人
でもお話の進み具合も
ジレジレでミアネヨ〜

本編と違って
ワンシーンの切り抜き描写で
お話が短めですが

お楽しみいただけたら
うれしいです 


 

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