昨日も送ってもらったの?


寝坊したウンスが作った

手抜きの有り合わせ朝食を

食べながら

半分からかうような

口調でウネが尋ねた


うん

玄関入るまで心配だって

見届けるまで帰らないの

チェヨンの方が年下なのに

やっぱり過保護よね?


ああ   この辺が痒くなる


ウネは首を掻いた


どうぞご自由に!

で   帰る間際には

チュウ?


してない!

してないわよ

でも

チェヨンもしたいかな?


ごにょごにょと語尾が尻すぼみ


チェヨンも?

へぇ

ってことはウンス

あんたはしたいんだ


言質を取られ頬を染めた


そっか   そっか

男っ気のなかったあんたがねぇ


だけど恥ずかしくて

だから抱きしめられたら

いつも 逃げ出しちゃう


はあ

あんたも重症天然記念物ね

今時はチュウくらい

高校生だって平気でその辺で

してるわよ

その先だって


その先?

キスだってまだ一回しか

したことないのに


あはは

でもやることはやってんだ

少し安心した


ウンスの高校時代を知っている

ウネは優しい顔をした


入学してすぐに通学バスで

痴漢に遭ってから

ウンスはしばらく男の人が

怖いと言っていた


ルックスもよくて

性格も悪くない

いい寄る男はいくらでもいたけど

なかなか恋愛にはならなかったのは

そのせいかもしれない


高校二年の時   やっと

同じ部活の先輩に告られて

付き合い始めたと思ったら

二股かけられていたことが

わかって   相手の女の嫌がらせ

すぐにダメになってしまった

その時の落ち込みも半端なく

もう男の人は信じないと

ますます男の人を遠ざけるように

なってしまっていた


大学に入ってからは

ワン・ヘがずっとそばにいたから

他の男は近寄らなかったし

ワン・ヘはウンスに対して

スマートで紳士的だった

だから男友達として

気楽だったのだと思う

たいていはウネも一緒にいたし

だからチェヨンと付き合うことに

したと聞いた時

ウネは本当に良かったと

思ったのだった


やることって

やってないわよ

唇が一瞬触れただけ

やっぱり物足りないよね

彼は?


はあ?そんなこと

あたしに聞かれてもね

舌でも入れてみれば?


馬鹿!そんなこと

出来るわけない!


ご飯を喉につまらせて

ウンスはウネを軽く睨んだ


そう言う顔もかわいいとか

チェヨンは言うんだろうな


ウネがまたからかう

まったくウネには敵わないと

ウンスは苦笑いするしか

なかった


で   家に呼ぶ話はどうなったの?


ああ   そうそう

ウネの都合を聞こうと思って


あたしはいつでも

留守にしてあげる

ゆっくりまったり

いちゃいちゃしなさい


にやりと笑うウネ

やっぱりウネには敵わない


そう言えばさ

チェヨンって頭もいいけど

大病院の跡取り息子らしいわよ


え?そうなの?


うん

だから狙ってる子が

多かったのよ

玉の輿だもんね


聞いてない


ウンスの声が曇った


やっぱり

私には不釣り合いな人なんだ


さあ?

あたしはお似合いだと思うけどな

今晩ご飯に誘って聞いてみたら?

ウジウジしてたって仕方ないよ

ウンスはウンスなんだから


どこまでも友達思いのウネ

ウネが買ってきて

テーブルの上に飾られている

小さな黄菊がウンスを

見守っているようだった


*******


『今日よりも明日もっと』

裏切られる怖さより

一緒にいたい愛しさが勝る


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☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


ウンスとウネのガールズトークを

お届けいたしました

また

おつきあいくださいませ


☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


地震の被害に遭われた皆様

お見舞い申し上げます

どうか一日も早く落ち着かれ

ますように


皆様安寧に

お過ごしくださいませ


 

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